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- 突然だが、天草四郎の話が読みたい。でも今日一日本屋を回ってもそれらしい本が見あたらなかった。なぜだ。幕末の本はいっぱいあるくせに。Webで調べていたけどちょうどいい本がわからないよう。史実に忠実でありながら細かいところで人間を描いていて感動で終わる小説がいい。司馬遼太郎風な。結構無理な注文だ。私が読んだ中で天草四郎が出ているのは『魔界転生』ぐらいだ(笑)。藤田貴美の『SHIMABARA』はなぜにコミックス化されないのだろう。待っているのになあ。
「天草四郎」で検索かけて新たに得た周辺雑学。そういう名前の役者が戦後の日活映画にいた。勇気があるな。「木下藤吉」というこれもぱくりかという名前とか「男女之介」とかいう妙な名前もある。映画のタイトルもおもしろい。「赤ちゃん特急」だの「大当たり狸御殿」だの「今日は会社の月給日」だの「満月城の歌合戦」だの「まらそん侍」だの、ステキな名前がずらりと並ぶ。
- PSソフト「西遊記」を買ってしまった。まだトラキア終わってないのに。だって山田画伯の絵なんですもの。買おうという強い意志はなかったけど、手にとって眺めていたら「西遊六傑画集」入りと書いてあってついふらふらと。山田画伯の猿口(歌舞伎の隈取りしてるみたいな、「へ」の字の左右がちょっと上がったみたいな口)が眺められるだけで私は満足じゃ。攻略本も買わなくちゃ。ネットとゲームの両立は難しいな。
本日購入:『徳利長屋の怪』
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- ああ、なんたることでありませうや。この帝都にて斯くの如き不可思議なる光景に遭遇いたしますとは、まつたく想像不可能な理に支配されているとしか思えないのでございます。
あれは私が勤めを終え近くの坂を急ぎ足でくだつているときでありました。今朝の身を切るような寒さもゆるんではおりましたが、夜の更けるのも瞬く間に早くなりまして、あたりは真暗、ビルヂングの明かりと車のヘツドライトだけが頼りの道であります。もう少し先まで行きますと、六本木など賑やかな界隈に出るのでございませうが、坂をくだる者は見るともなく正面下のアイスクリン屋から漏れる光を見ることになる寂しい道なのでございます。
かの男女は、私の真向かいから、坂をのぼつてきておりました。先に述べたような事情で逆光になりますために、近くですれ違うまで、私は二人の異様な姿態に気づかなかつたのでございます。
仲睦まじき男女でありました。傍らを通り過ぎました私は、二人の頸に巻き付いてゐるその物体に我が目を疑ひ後にその驚きは戦慄へと変わつたのでございます。「ラブラブマフラー!?」
※ラブラブマフラーとは一本の長いマフラーの両端を二人でわけあうものである。
- 電車の中で本を読んでいてくっくと笑ってしまった。前に座っていた人が居心地悪そうにみじろぎをしていた。買ったばかりの本なので、カバーがかかっていたのも悪かった。せめて題名が見えていたなら「そうかその本はそんなに笑えるのか」と、後で買って確かめて納得のしようもあるだろうに。
しかし、この本(下記参照。もちろん『ひかりごけ』の方ではない)を読んでいて、うちの会社はまだましなのか、と思った。朝社訓を読まされたり標語を考えさせられたり月間目標に達成度をつけさせられたりラジオ体操を励行されたりしない分。QCっていったい何だ。そんなことをやっている会社ホントにあるのか。こわいな。
本日購入:『ひかりごけ』『活字狂想曲』
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- 民話といえば、超有名なホトトギスの兄弟の話。兄は盲目だった。弟は餌をとれない兄のために飛び回っては、日々の食事を運んでいた。ところがある年、飢饉が起こった。弟は懸命に飛び回るが、十分な餌がとれない。自分の分も兄にあげるのだが、量が少ない。そのうち、兄は疑心暗鬼にとらわれるのだ。「弟はおなかいっぱい食べているのではないか」と。そしてある日、「腹を割って確かめてやれ」と弟を殺してしまう。その途端、目が開いて、彼は、ぎすぎすに痩せて空っぽの胃袋をさらした、弟の死体を見るのだ。
――と思っていたが、今、Webで検索していたら、ちょっと違っていた。殺すまでは人間であるという話の方が多い。諍いの種は山芋だといえばそうだったかもしれない。
村人の分まで岩魚を3匹食ってしまった女が、喉が渇いて渇いて潟の水を飲み干し、潟の守り主になってしまう話も印象に残っている。彼女には子供がいたのだ。でも利己的に魚を食ってしまった罰が変貌だった。そうして姿の変わった母親を子供はわからないのだ。でも母なので、見守って生きるしかないのだ。
- 今日も歯医者だった。やっぱり助手はいなかった。好奇心に駆られて、次の予約は午前中。
本日インストール:ボトルメール
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- 最近、よく眠れる。というか死んだようによく眠る。ほっとけばいつまででも寝ている。ホントにどっかおかしいんじゃないのか。今まで土日でも絶対6時間で目が覚めていたのが嘘みたいだ。
- 啄木を読んでいる。小学校の頃教科書で読んだのと別人である。野心に溢れる青年だ。東北は自分の県から出た文化人をとても重要視して教育する。岩手では石川啄木は郷土の誇りっぽかった。「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」(改行省略)はなんかとても熱心に教えられた。私が六年のとき通った小学校はこのお城のすぐそばにあったのだ。実は、この「こずかた」を読めない人間がいる、と聞いて「え、啄木で出てくるじゃん」と不思議に思ったのだ。「普通はそんな歌を覚えていない」「だって教科書だよ」「啄木が取り上げられている教科書を使うこと自体が地方色だ」と言われたのが疑問で買ってみた。でも疑問が解消されるわけもなかった。得たのは啄木の再認識だけだ。いいことだが。
- そして宮城では民話に力を入れていた。毎年民話の本を集団注文していて、買わないのは別学年の兄弟が買う人ぐらいだった。私もその頃は民話の1つや2つそらで言えた。知っている、またはどこの県の民話かわかる話も結構あったのに、いまじゃ忘れまくった。もったいない。
昨日購入:『どんどん橋、落ちた』『ぼくのミステリな日常』『一握の砂・悲しき玩具』『奉教人の死』『日本の憑きもの』
11/15 |
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- 今日は天気にたたられた。朝、玄関を出たら寒かったので慌ててコートを出してきたら、代わりに傘を忘れてしまった。帰り、地下鉄を降りればやっぱり雨。小さいビニール傘に肩をすぼめて入るより、濡れて帰る方がよっぽど好きなので、びしょぬれになって帰った。結局寒かった。
- 歯医者に行った。ちなみに私は歯医者にまったく躊躇しない。小さい頃から行き慣れているからだ。「きゅいーん」というモーター音もうるさい以上には不快にも思わない。会社が終わってから行ったら、歯科助手さんたちは帰ってしまった時間だったのか、ドクター一人で会計から準備から後片付けから行っていた。落ち着かない医者というのは、何か滑稽なものだ。歯科助手は多分、実際の作業の手伝いよりも先生に威厳を持たせるためにいるに違いない。
- こえーよ(笑)
本日の麻酔:4時間(効きすぎ)
11/14 |
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- 今日はさらにものすごく12時間。アルコールが入っていたせいか。
- 高さと速さの関係式を思い出した。h=vt+(1/2)at^2だ。もともと公式は単位系主体で覚え直していたので単位を思い出せば一発だ。やっぱり酒が入っていたからに違いない。ということにしておこう。そうすると、東京タワーのてっぺんからおっこちるのには8.2秒ぐらい。うわこわすぎ。
- 中国残留孤児の青少年期の写真と今の写真を見比べていたら、例外なく青少年期に較べて今の方が目が垂れ下がっている。年を取ると目尻が下がる。なぜだろう。肉が付いてないという点では目頭も目尻もどっちも一緒だ。頬でいちばん肉厚なのは真ん中だと思う。なぜにこめかみの方が重力に弱いのか。
- 履歴書に「特技」という欄がある。皆そんなに特技があるものなのか。記入例を見ると特技は「書道」。だが資格の欄には特に書道に関する資格は書いてない。資格がすべてではないけれど、一応特技というのは人より優れていてこそ特技じゃないのか。どう優れているか見せろと言われたらその場で書いてみせるのだろうか。それはアピール度が高いかもしれない。ついでに志望の動機の記入例を見ると「明るさとバイタリティーを活かして」とある。……仮にも経済学科を出て営業で働こうというなら、別の志望動機は考えられないのか、と私なら考える。しかし巷には記入例を参考にした履歴書が出回るわけだ。体育会系を装う人たちが横行する営業部。たいへんそうだ。
本日の特技:タッチタイピング