外面如菩薩内心如夜叉


もっと前ホーム掲示板

2004/09/11(土)

模様替えしてしまいました。冬に向けてベッドを窓から離しました。

そうか、今日は9月11日か……とDVDからテレビに替えて気がつく。猫の誕生日だ。おやつでもやらねば。そのままテレビつけてたら、9.11の陰謀!とかいって検証やってたんだが、……いつのまにペンタゴンに飛行機が突っ込んだことになったのだ……? 事件当時、ペンタゴンに突っ込もうとした飛行機は失敗して近くに落っこちた(落っこちた場所は封鎖されたので撃墜されたんだという推測の報道だったのを覚えている)というのは周知の事実で普通に報道されていたはずだが、なぜテレビはそうじゃないように言うんだろう。なんか頭悪すぎる……。

「アクタ編」見終わった。ベベル兄さんが死んでからの方がおもしろいじゃないか……マノン様カッコいいといわれる理由がわかった。ふるまいも性格も美人オーラが出ている。おまけで紅白歌合戦週が全部ついていたのが嬉しい。

ハリポタ5巻読み終わりました。……やはり時代は爺なのか。

8/12読了:『占星師アフサンの遠見鏡』ロバート・J・ソウヤー/内田昌之訳 ハヤカワSF文庫 720円

恐竜のガリレオの話。ソウヤーおもしろーい、と思った私でさえ最後まであまり食指が動かなかった。恐竜が文化を持っている、という設定を聞いた時点で「いい加減な設定を読まされるのでは……」と思ってしまうのも無理がないと思うのね。そしたらばわりと考証がしっかりしてて面白い。師匠も粋だ。そして世界に秘密があるっぽいのがとても気になるのだ。キンタグリオの神の顔の描写といい、主人公の発見する星の運行の真理といい、ここは古代の木星(数を数えると土星になるが、小惑星帯がまだ惑星であると考えれば数は合う)の衛星ではないかという気がするので、すごく続きが読みたいのだ。3部作で1巻しか訳されていないのが残念だ。

8/?読了:『キマイラの新しい城』殊能将之 講談社ノベルス 840円

真面目に幽霊が出てくる。実は幽霊というのはミステリでは珍しいアイテムではないので、『黒い仏』よりはよほどまともだが……違反すれすれだ。ミステリのルールは幽霊が現実にいてはいけないとは言わない。問題は地の文で。殊能将之は毎回違う趣向を凝らしてくるのである意味面白いんだが、それはミステリとして面白いのかと言われると断然首を横に振ってしまいます。

8/26?読了:『楽園の泉』アーサー・C・クラーク/山高昭訳 早川書房 ?円(古本300円)

スリランカ旅行の予習。シーギリヤとスリー・パーダがモデルである場所が出てきます。この描写、行ってからわかったが現実の方がすごかった。さしもの巨匠でも筆が追いつかない現実がある。まあ場所は調味料で、材料は軌道エレベータにあるわけだから、それでもいいのだ。わりとテーマが散漫な印象を与える小説だった。他のクラークのシリーズ物をしっかり読んでいたかった、と思う、総まとめ的な印象を受ける。科学者の二面を描いているようだ。スリカンダにエレベータを作ってしまって罪悪感がないところがすごい(富士山のてっぺんが削られて棒が空まで延ばされたら絶対その人は英雄にはなりえない。私でもできない)。しかし最後の行動は十分あり得そうだ。どちらも同じ人の行動として不自然ではない。このあたりが何とも貫禄を感じるのだ。

9/3読了:『白鹿亭綺譚』アーサー・C・クラーク/平井イサク訳 ハヤカワSF文庫 380円

連続短編集。ほら話だとわかっていながら耳を傾けるパブの常連たち。場が場なので、どんな結末になっても「あははー」ですませられますな。実は全然SFではない話もちらほら。トラックから何かが漏れ出ている話など、全然SFじゃないぞ! 最後の話が何だかほほえましいオチでよかった。語り手の予想しない方向に行ってしまう、という方が楽しいね。

9/11読了:『ハリーポッターと不死鳥の騎士団 上/下』J.K.ローリング/松岡侑子訳 静山社 4000円

前巻よりはマシだが、んー、こう、すっきりしないよなあ。主人公ハリーにかわいげがなくなっているからでしょうか。巻を通してまったく成長してないんですけど。子どもの頃より思考が単純になっている……。思春期特有のバカというのは、よっぽどうまく成長を描かないとすっきり感がありません。あまりにもよい形になっちゃうとそれはそれで嘘っぽいし。難しい年頃です。初恋の描写はすっごくあり得そうでよかったと思うんだけども。私はあんまし、悪人はずっと悪人、善人はずっと善人と描かれる物語は好きではないです。スネイプ先生が唯一の望みですね。このお父さん世代描写は面白かったが、それが面白いのは本筋をおろそかにしすぎという気がしないでもない。で、この描写の後に彼が××してしまっても、あんまし同情できなくないですか? これがスネイプ先生だったらものすごく同情したんだけど。ダンブルドアの活躍は格好良いが、依怙贔屓を公言せんでも……と思ったよ。それはそうと、この本文はいったい何事だ。フォントいじり系ですか、と言いたくなる活字使いはやめてくれないか!!!

2004/09/08(水)

朝、人身事故が乗ってた電車の2つ前の電車で起きました。鶴見駅の手前20mの位置で車内に30分間閉じこめられました。よりによって冷房ついてない車輌だった……。

ごはんはようやく普通に食べられるようになりました。体重も最低値を脱出しました。電車で本が読めるようになりました。アイスも食べられるようになりました。あと紅茶が飲めるようになれば完全復活です。な、長かった……。

2004/09/07(火)

帰りの電車で寝てたら、蚊に右目の下まぶたを刺された模様。……何か呪われている……。

なんかすごく模様替えがしたい(その前に部屋がまだ発展途上だろうよ)。

2004/09/06(月)

いやー、今日も激しく気持ち悪かったです。会社遠かった! 昨夜寝る前ぐらいから吐き気がぶり返したので医者に行ったら「前は知らないが今は下痢止めの薬飲み過ぎ」と言われました……。

旅行前からいろいろと本が届いたりしているが、いったいどこから書かなかったかわからなくなったぞ。ハリポタ届いてます。文庫もいくつか。旅行中に『白鹿亭綺譚』(今「吐くしか亭」と変換されたよ……)は読み終わった。今度まとめて。土曜は「インク・ヴァンパイア」という絵本を買いました。ノスフェラトゥみたいな男がインクを本からストローでチュウチュウ吸うのを見つけた本屋の息子。追いかけていったら、なんと、自分もインク・ヴァンパイアに。今まで嫌いだった本が中身によって味の違う極上のごちそうに……。活字中毒者による活字中毒者の戯画な感じですが、インク・ヴァンパイアという単語は何とも素敵な響きです。

2004/09/05(日)

ただいま。帰ってきました。いや、死ぬかと思いました。簡単な概略なのですが半分病気日記なのでごはんを食べながら読まないようにお願いします。

実は行きの飛行機でごはん食べたときからあまり胃の調子はよくなかったのですが、元々乗り物に弱いmteraさんはたいして気にすることもなく。で、胃の調子が悪いのと飛行機から見た機体下部カメラの映像が緑しか見えなかったのと機内誌情報とで、「シーギリヤまで電車・バスは無理かも」と考え直しました。行ってみたらなんと観光局カウンターは閉まっていたので、空港出口通路のツアー会社(日本なら有限会社でもないだろう)が並ぶ中のところでツーリストカーを頼む。ヌワラエリヤまでの2日半と帰り空港まで、あと1日目と最終日のホテル。この斡旋会社自体は別に悪くなかった(ホテルは普通にガイドブックに載ってるような中級ホテルだったし、最終日にホテルに確認電話を入れてくれたぐらいだ)が、運転手兼ガイドはどうも悪かった。キリスト教徒だったので路中遺跡等について説明する内容がつまらない。ガイドブックに書いてありまーす、みたいな話ばかりだ。しかも連れて行こうとするのは友達のやってる店か土産物店ばかり。「いらん」って言っているのに連れて行く。携帯を見せろというので見せたら「日本で買って送ってくれ」という(断った)。図々しいいい加減な守銭奴っぽい奴だ。帰り空港への道など私が「気分が悪いんだ」と言っているのに「家へ寄っていってシャワーを浴びていいか。その間妹がもてなす」とか言うので「Go Airport!!!!!」と強い調子で怒ってしまいました。

ということをいきなり書くと心配されそうだが、予約していったホテルはすごくフレンドリーでよいホテルだったし、高原はとっても綺麗だったし、ホテルが斡旋してくれた方の、絶景の高原へのガイド兼ドライバーさんはとってもいい人でした。こちらのやりたいことを尊重してくれるし。この人の運転だったのが2日。この人と同じ会社で列車の駅まで送ってくれた人が1日。いい人たちに半分案内してもらったので、よかったです。こちらタミル人で少数派なせいもあるのだろうか、普段住んでいるのが生き馬の目を抜く大都会ではないせいもあるのだろうか。馬といえば、道ばたに普通に馬や牛や猿やマングースやリスがいました。星付きホテルの庭にも猿が。

旅程は元気になったら写真付きで詳細を別に載せますが
1日目:飛行機→ニゴンボ泊。海があんまし綺麗ではない。普通。季節が悪いので仕方がないがゴミも多い。
2日目:ダンブッラ→シーギリヤ泊。シーギリヤは正気ではないと思いました。ありえねえ光景。
3日目:キャンディ→ヌワラエリヤ泊。茶園も見学。茶が1kg500円。ありえない。
4日目:ワールズエンド(ヌワラエリヤ)。絶景。写真ではこの迫力は出なかった。
5日目:ヌワラエリヤ→ティーファクトリーホテル泊。紅茶をコンセプトとしたホテルだがここでは完全に死亡中でした。
6日目:列車でコロンボへ。9時間。のどかだった。世界の車窓から〜。ホテルでは死亡。
7日目:コロンボ。4時間ほど歩き回るもリタイア。ヒルトンに居座る。そして帰路。

いや、ヌワラエリヤのホテルがさー、歩き方じゃなくて検索でひっかかった中で見つけた「The Heritage」というホテル。部屋はトリプルでベッドに天蓋がついてました。「ここに洗濯物を干したら罰が当たるだろう」と思いました(干したけど)。しかもトレッキングもどきに行くとき、出発が朝6時半だったのだけど、朝食の代わりにお弁当作ってくれたよ。気候も穏やかだし、朝夕は霧が出たりして面白いし、行った中でのおすすめは断然ヌワラエリヤだな。

しかしあたったのもヌワラエリヤだ。4日目の夜はカリーを食べたのだが、もうこのときは半分気分悪かったので何か高原に行った中で口に入っちゃったのかもしれない。5日目、無理して朝ご飯食べたらお散歩中には耐えられないぐらい気分が悪くなる。でも頑張ってティーファクトリーホテルまで送ってもらう。常時トイレにいなくてはいけない下痢ではなかったのが幸いしました。そこで、持って行った全種の薬を飲みました。意識が朦朧としてたな。ネットに書いたのはその中で比較的元気に意識を保てた1時間の間です。朝になったら吐き気は多少おさまっていたので、持って行っていたウィダーインを飲みました。いやー、旅行であんなにウィダーインを持っていて良かったと思ったことはなかったね。粉末ポカリを持って行かなかったのをあれほど後悔したこともなかったね。この日の予定は列車で、「大丈夫かなー」と思ったが、トイレに行けば下痢だが行かないで座ってることはできそうだったのと、人がいいとはいえガイドさんと5時間クルマにいる方が辛そうだったので、そのまま列車に送ってもらう。カバン抱えて酔い止め効果でうつらうつらしながら車窓眺めて9時間、微塵たりとも動きませんでした。この間、ハイチュウを食す。水も避ける。で、コロンボのホテルでもまた寝る。

最終日、コロンボでおみやげは買いたかったので、朝ごはんに降りてジュースは飲む。食べられそうな小さいパンも一つ。で、また昼まで寝て、チェックアウトぎりぎりに出て、炎天下4時間ほど歩く。後で自分でバカかと思いました。判断力が鈍っていたとしか思えません。国営のおみやげやさんはホテルの近くにあり、ほとんどそこで購入したので4時間歩いた意味はあまりなかったし。博物館行こうとしたら閉まっていたので、自分の泊まっているわけではないホテル、ヒルトンに行ってお茶を頼んでラウンジで1時間半居座りました。トイレが綺麗だったのとソファが気持ちよかったので快適でした。設備は日本の最高級ホテルとほぼ同じで、ラウンジでポットの紅茶を飲んで150円(サービス・税込み)。ある意味おすすめの過ごし方です。

飛行機も「なぜ夜中の12時に出発なのに飯が出るのか」と思いながらサラダだけつつくようにして後は寝る。朝ご飯に出た中ではヨーグルトを食べた。こうして考えると意外と食べているな。この頃には吐き気の波は完全に収まっていたので、健康相談所には寄ってみたけど検査しないで帰っちゃった。母を呼び出し、横浜で写真を現像している間にスープを飲んで本屋寄って帰る。このとき腹具合はまだ完治はしていない。

ある意味寝るだけはイヤと言うほど寝たので、だらだら過ごすという目的は達成したのかもしれない。脂汗をだらだら流しながら過ごしたが。ホントはティーファクトリーホテルではお散歩ーとかアフタヌーンティーとかしたかったのになー。おなかも痛いわけではないんですよ。ただ吐き気があるとツラい。食べると吐き気がぶり返すので飲食できなくなるのが不幸だったか。

今日は母が母の姉の家に遊びに名古屋に行くというので、遠慮されたけど(そりゃ3日も絶食している娘と飯を食うのはコワいだろう)お礼に中華を食べに行きました。私は粥中心で、でももう大丈夫かなと思っておかずも食べてたら、すごいイキオイで心臓がばくばく言い出してびっくりしました。「栄養だ栄養だ!!」と体中が叫んでいる感じ。今も本調子ではありませんが、とりあえず会社には行けそうなので、明日病院で抗生物質だけもらって、病気日記は終わりとしたいと思います。スリランカの詳細は、病気日記とは別に今度。すみません、今日はつまらない概略で。


もっと前ホーム掲示板