外面如菩薩内心如夜叉

「トロイ」を観てきました。ああ、これが噂のおにいちゃん……。弟だけではなく国全体がおバカなので（というより能が天気）、一人で国のおにいちゃんをしていました。ヘクトル＝エリック・バナはこの映画で一人勝ちではないだろうか。アキレス＝ブラピはもう少し破滅的な感じが出ていればよかったのだけど……。パリス＝ブルームはあまりのへたれっぷりで友達の顰蹙を買っていました。私はそんなパリスを捨てないヘレンの年齢が気になりました。超若いか超年上かどっちかではないか。神話を人間の話に思いっきり脚色していて、でもうまい脚色で感心。アキレスの恋話だけが唐突であるが。衣装が藍染めみたいですごく気になった。ああいう考証なの？　コス物は考証がとても楽しそうでいいよなー、と毎度うらやましく思います。パンフによるとアガメムノンはストライカーの中の人だそうで、ちょっと驚き。ストライカーのときは「なんだこのガタイのいいオヤジ」って感じだったのに、今回ちっちゃい印象だった。周りが筋肉ダルマばかりだからか。トロイ王、おバカだけどいい人で、街炎上を見るシーンでは「爺様をいじめないで！」と心から憐憫を感じたのだが、パンフを見てアラビアのロレンスの役者と知る。大物か！　後日談が激しく気になるんですけど。原作と全然違うので、知ることができません。トロイはどうなっちゃうのー。

今年の夏は観なくちゃいけない映画がいっぱいあって大変だー。

で、焼肉食べに行って、久しぶりに吐きました……。吐くほど飲んだとは言えない。サワー１杯半（しかも薄い）。吐くほど食べたということになるが友達は平気でたいらげていたし。うー。

でも今は気分直ったので、アイス作っているところです。分量間違えたことがすでに判明しているのだが、どうなることやら。

表側のおこちゃまの投稿を容赦なく消してみました。爽快ですね★（正直者）。ネットマナーを読んでこいと一度警告済みの人なので、読んでいないと思われる投稿は即死判定です。こんなmteraも、礼儀正しいオコサマには礼儀正しく接していますですよ。

会社で「大きいテレビがほしいなー」と呟いたら、「それじゃ負け犬だよ！」と言われました。よく知らなかったのですが、負け犬って流行り言葉なんですね。独身女で、マンション買ってー、ペット買っててー、大きいテレビっていうのはばっちりあてはまるとか。それを聞いて、なぜ負け犬と言われるのかわかった気がしました。そういう生活を牽制したい誰かがいるのだな。結局大きいテレビは買わないんだけども（調べたら高すぎた。この方がよほど負け犬っぽい……）。

ああ、なんだかとても幸せだ。さくらんぼやアイスを食べながら、日がな一日本を読む休日。

さらに、Amazonをうろちょろしていたら、激しく素敵なアイテムを見つけてしまったので、即買。もちろん値段比べはしましたが。Amazonが最も安くつくという、常識を覆す結果に。ちなみに素敵なアイテムとはこれ。

名倉靖博画集を買ってみたら、MOEの企画の指輪の絵が入っていた。うわあ、この木の髭、最高だな。

箱入り息子。

明日は振休。足も痛いし、家で寝てそう。18日にボーナス出たんだけど、あんましありがたみがないなー。まだ銀行に入ったの見てません。

会社にTY NANTの瓶を持って行って水を汲んで飲んでいるのだが（ところで会社にアルカリイオン整水器があるのだが、激しくまずい。あんなまずい水はないと思う。水道水の方が全然マシ）、見る人見る人に「酒？」と言われる。有名だと思っていたんだが。

本日読了：『蹴りたい田中』田中啓文　ハヤカワJA文庫　700円

グロベチャなの書く人だよなあ、と思ったけど、このタイトルに逆らえませんでした。読んでみたところ、グロベチャはグロベチャなのだが、ダジャレまみれ。地口と絡むとなんか他愛なくてグロべチャでも全然平気、「なんじゃそりゃー！」と爽快にツッコめる感じ。一気に好感に転じた駄洒落効果。すごい。彼はモーツァルトみたいなもんだろうか、というと褒めすぎですが。短編集になるんだろうな、人類が滅亡しまくってますが、ギャグなのでいっそ健康的です。

今日も労働でした。会社行ったら昨日と同じ服装の人がいっぱいいました。７月海の日まで一週おきに土曜出勤予定だったのですが、この分では７月は出勤、泊まりも視野だ……。

らんちゃんと菜でめし食った。ちょっと味が変わった気がしないでもない。今はTTTがかかっております。セオデン王のいちばんいいシーンを見たので、私はもう寝ます。

本日読了：『もの言えぬ証人』アガサ・クリスティー／加島祥造訳　ハヤカワHM文庫　760円

たいへんクリスティらしい一品。さえた女、さえない女、ちょっと憎めない悪、地味なめがね、一見誠実そうな男、召使い。ここまで典型的なのに、どうして途中で見抜けなかったのか。クリスティの解決は短く、要点をとてもよくまとめ納得させるので、自分がいかにも人生経験豊富なおばあさんに傘でつつかれたような気分になります。あなたのイタズラ心には逆らえません！みたいな。

本日読了：『Ｑ＆Ａ』恩田陸　幻冬舎　1700円

前編問いと答えで構成される、というアオリながら後半は普通に会話のみでの短編という感じだったような。スーパーで起こった原因不明の大災害を被害者に尋ねる、誰も何が起こったか知らない、とまったく魅惑的なオープニングを提示してくれるのは恩田陸の特長だと思います。そしてその謎解きはあっけなさすぎるぐらいだというところも。正直気にくわないね、この解決は。意外性も何もない。恩田陸は意外性の作家ではないんだけど、それでも……。でも個々の話はわりと面白かった。