2002/06/01(土) |
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- 「トゥームレイダー」(借り物)を見た。強化週間は終わっています。アンジェリーナ・ジョリーの映画っすね。いろんな意味で。いやカッコいいです。徹底的にやるプロ意識が素晴らしいというか。あれだけやったらララ・クラフトはまさに彼女のものであると言ってもいいのではないか。アクションの最中に時折楽しげに笑うのが、グッドな役作り。メイキングで銃を撃つ様を見たら、彼女だけは絶対に襲いたくないと思いました。撮影は最近作にしては珍しいほどアナログなんですね。その方がいいわ。猿神とかCGくささぷんぷんだったけど、最初のロボットは騙された見事だった。彼女だけを見ていても十分元が取れると思うが、脇役のとぼけた味がいいです。ララサイドスタッフがものすごくキャラが立ってるんだけど、ゲームにも出てるんだろうか。パウエルサイド、黒髪オールバック爬虫類顔のボスに金髪長髪のボケ秘書とは作りすぎじゃないのか。ララの家を見て「大ちゃん家の地下も絶対こんなに違いない!!(大ちゃん家はマンションだが)」と思いました。とても出来のいいアクション映画ですな。2が出たら見たいな。
- 閉店間際のサティでフルーツ&ゼリー盛り合わせ5割引200円を購入し、幸せ一杯です。ポイントは5割引。
- 今ポアロの短編集を読んでいるのですが。私は中学生の頃かなりクリスティを読んだのだけど、どうして気がついていなかったんだろう、ポアロが無茶苦茶ラブリーです……。お客様が席を立った隙に、からになったカップを1列に並べてうれしそうにニコニコ笑うポアロ……どうしてくれようかムシュー。今読んでる本は訳者のせいか「ムシュー」とか「モナミ」とか言ってくれないのでさみしいです。口調も変だし。あのフランス語があってこそよね、彼は! ホームズのDVDを早く見なくちゃ……と思い始めた自分の次の行動がおそろしいです。
2002/05/31(金) |
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- 今日、根岸線で車内アナウンスを模している人を見ました。いろんなところで噂に聞くので、そういう行動をとる人は少なくはないんだろうけど、本物より詳しく喋っていた。桜木町では観光案内のように施設名を次々挙げていっていた。喉乾かないのかなあとか余計なことを心配しました。
- ミスドで「ノーメイクの私。」というコピーのポスターを見たんだけど、全然ノーメイクじゃなかった。若い子使ってでもメイク抑えればよかったのに……。今問題が問題なんだから、皮肉っぽいんですけど。
- 「ゴッドandモンスター」を見た。フランケンシュタインの監督さんの晩年の話。何が驚いたってハムナプトラの主人公の男の演技がよかったことだよ! サーがいいのは当たり前なんだけどもさ、海千山千のじさまに翻弄される青臭さとその人生に惹かれて変わっていく様子がうまく出てたよ。ところで彼がキャスティングされたのは頭のシルエットが四角いからでしょうか? 見終わってから「絶対持ってるよな……」と思って本棚漁ったら、やはり菊地さんのエッセイ集の中に、件の監督の生涯が紹介されてました。いや勿論映画はフィクションなんだが、この脚色はイイ! なんつか、無力さを感じるんだけども、それでも青年は変わったんだよね。モンスターはただモンスターなだけではない、とでも言いましょうか。老いの問題を含めて、感想を言うのは難しい映画だが、映画の内容自体は難しくはない。1957年だということを示す手がかりが少ないので、そこだけが難しいかしら。
ねえ、でもサーってまだ63歳なのに、どうしてこんなに病人&ものすごい老体の役ばかりですか? この映画のときなんかまだ50台だよ。
- 本日読了:『未熟の獣』黒崎緑 小学館 1900円
日常でいそうな人の黒い気持ちの描写が続くと、私は最後にそれがひっくり返されることを期待してしまいます。読後感爽やかが好きだから。これは爽やかというよりは……全体を通して、タイトルがテーマなんですね、やっぱり。大人が何だか皆未熟な印象を受けます。他人の考えを的確に推測しない。我が張っていてあっぷあっぷ。読後感よくないです。抑圧される健気な子供たちの方がよっぽど存在感あるかもしれない。ミステリな部分は凝ってはいないと思う。何しろいちばんドラマティックと思ったのは、謎と関係ない部分。短編の方がよいのかもなあ。
2002/05/30(木) |
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▲本日購入:『未熟の獣』1900『映画は予告篇が面白い』680『パティシエ世界一』700『$ブレーメンII・3』600『メソポタミヤの殺人』古100『ポアロ登場』古300『闇の操人形』古100『聖なる死の塔』古100『ワイングラスは殺意に満ちて』古100『王さまびっくり』古100『鷹は昼狩りをしない』古100
- 「ゴールデンボーイ」を見た。イアン・マッケラン強化中です。「D.C.」では校長役がサーでした。疎いんですが、ナチ戦犯って40年経っても追及され続けてるんですな……。題材ほどヤバい印象は受けない。実際は現代でも社会的病変なモチーフが多数出てきてヤバいんだが。ナチ傾倒少年とかモロ。少年トッドの綴りはToddらしいが、独語でTod=死だというのと勿論無関係ではないのだろうね。噂によると原作はもっと真っ暗でマッドらしいが、映像で見ると「彼が本当にしたこと」「本当に考えていたこと」と「彼が語ること」はイコールなのかそうでないのかがわからない。そのため、私には、保身に励むじさまと少年が駆け引きを通じて最もよく理解し合う間柄になる話のように見えた。勝手に狂うとか元から狂っていたとか、影響し合ったとかとはちょっと違うなと。心理的共犯者。実際に共犯者になってから、何か歯車が狂うんだが。しかし、じさまにナチ軍服をプレゼントして着せて号令かけて喜んでいる少年と不乱に行進してみせるサーが、最も狂気を感じたよ……。
- そしてAmazonから来たよ、BBCラジオドラマ「指輪物語」。もちろん英語です。転職活動中にキャリアシート記入しながら「どこもかしこもTOEICだのTOEFLだのの点数書けとうるせーな。受ければいいんだろ受ければ。……(調べる)……リスニングがあるのか。昔はラジオ聞いてたが、うちラジオうまく入らないし、どうせなら好きなものでやろうやんけ!」という思考回路で買ってしまいました。ええ、むしろ口実です。実際これが役に立つかといえばそれははっきり「役に立たないよ」と自分でも思いますとも。ファンタジー用語しかも英国英語にばかり強くなっても。
13枚もある。まだ2枚目を聞いているところだが、もう一人のサー・イアン(イアン・ホルム)、はらしょー! フロドがばっちりイメージ通りだ。映画でビルボやってたから不安だったがなぜそんなにぼっちゃん然とした声が出るのだ。サルマンとナズグルがイマイチよ〜。セオデンが美声。何回か聞いたらきちんと聴き取れるようになるかしらね〜♪
聞いてるうちに「原書も買わないとかしら……」と思えてきました。
- 面接に行く途中時間がかなり余りそうだったので、乗り換えの中目黒で降りてみた。BOOKOFFがあった。うっほー。児童書まで100円コーナーがあるよ! いやダメだ、私はこれから面接に行くのだ。買うのは諦め帰り際にも寄ってみた。したら目をつけていた『名探偵カッレくん』シリーズがなくなっていた。くそう。行きと帰りで所持冊数が10冊も違っていた。何しに行ったんだか。
- 本日読了:『アクロイド殺し』アガサ・クリスティ/田村隆一訳 ハヤカワHM文庫 680円
もちろん犯人は知っているんですが、読んだことなかったのです。犯人を知っているので注意深く読むことができたのですが、フェア/アンフェアの論争というのは、描写に関して起こっているのだろうか? 描写に関しては特にアンフェアとは思わなかった。犯行の方だ、問題は。犯人が事前に知り得たことと、犯行のために準備したことのバランスが不自然じゃないか? 用意周到すぎるように思う。でも、それを差し引いても面白かったな……。しかし最も驚いたのは「ポアロってこんなに可愛かったっけ?」だった。
- 本日読了:『料理のコツを科学する』杉田宏一 青春出版社 667円
たいへんわかりやすいです。基本の料理を料理名で並べ、そのポイントを重点的に、コツ→その科学的根拠、と書いているので後々見直すのにもよさそう。まあそのかわりにとても目新しい知識や考え方を仕入れる本ではないのだけれども。
2002/05/29(水) |
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- 廃盤だった「プリシラ」が9月に再発売ですって。……エルロンド効果か? なんか特典つくんだったら確実に買い直してしまうだろうと思っている自分がいます。
- 「デビッド・コパーフィールド」を見た。NHK朝の連続テレビ小説のようだ。マジで。でも青年期で終わってしまった。連続テレビ小説だとじさまになるまで波瀾万丈だよね。じさまになってくれりゃーよかったのに……(青年期の顔がイマイチ好きではないようです)。ダニエル・ラドクリフは子役だから1/4ぐらいで退場するかと思っていたら、半分も出ていたよ。驚異的に色白っ。今回も虐められたり浮上したりと忙しい役でした。不幸の気配を感じたときの目がよかったです。が、小説家を志しているようには見えません。本を読むときの目つきが違うんだよな〜。それは大人俳優にバトンタッチしてからも同じなので、まあしょうがないのだろう。ダニエルにはいっそ黒い役をやってほしい、ような。顔が笑って目が笑ってないような役をやってくれないか。単に俺の好みだが。イギリスの子役は男女ともびびるほど可愛い子ばかりだが、大人俳優は皆個性的でハリウッド的美形ではないよーに見えます。今回はふくよかな俳優さんたちが素敵でした。話はそれはもう、連続テレビ小説だから。連続テレビ小説は「10字以内で要約しなさい」と問題を出されたときに「いろいろあった。」((C)清水義範)となる物語だと思っています私。あの生い立ちで主人公はどうしてあんなに楽天的なんだろう。おかげで大人になってからがバカみたいに見えます。世間知らずっつーか。子供のうちはいいけどよ。いい人の描写には特に不満はないのだが、悪い人のバックグラウンドがよくわからねえ。特に義父一族。校長に関しては、なんか秘めてそうに見えたのは贔屓目ですかそうですか。
ところでイギリスのあのマジシャンはどうしてこの主人公と同じ名前をつけたんだろう。動機が分からない。
吸血鬼強化週間は終わりましたが、さて今は何の強化中でしょう。答えは次のDVDで。
- 明日面接があるのでキャリアシートを持っていかなくてはいけません。Wordで書いたのをMacに持っていって印刷するためにhtmlに吐き出させてみました。汚ねえソース……! Win+IEでは予想以上に再現できたので、賢くなったのか?と思ったけれども、フォントが同一ではないMacでは全然再現できません。フォントサイズも指定ばっちりでブラウザで変更できないので印刷に耐えられん。ていうかフォント種指定まで吐くのって、せめて環境設定でどうにかならないものか。なんかネット文化にワープロ文化持ち込んでる感じのするソース。仕方ないから書き直したが、雑多なタグからテーブルタグを見つけ出すのも大変だったよ……。
2002/05/28(火) |
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▲本日購入:『ぼのぼの・21』533
- 「Blood for Dracula」(借り物)を見た。正式な邦題がわかりません。アンディ・ウォーホル制作。陽の光の下を歩けるかなり原初的な設定のくせに処女の血でないとアレルギーを起こす伯爵が花嫁探しという、かなりエロ映画くさい話だなと思って見始めたら、なんか階級闘争の話のような……。傲慢だが弱い吸血鬼との対決はまんま貴族との戦いの置換だよね。何の説明もない、伯爵の従者アントンが何者なのか非常に気になる……。
- はじめてAmazon.co.jpを利用してみたのですが(何が来るかは来るまで聞かないでほしい)、おそろしい、たかが覗いてみたページがクッキーに登録されていく……。ブラウザ終了すると消えるのでたいしたアレではないが、何がおそろしいって、「うーん」と覗いていって、最後にもう一回検索したりブラウズしたりするのめんどくさくなって注文しないということを、そういえばするなあと思ったことだ。客を逃しはしないという執念を感じます。
- 本日読了:『長くつ下のピッピ』アストリッド・リンドグレーン 岩波少年文庫 680円
毀誉褒貶てな感じの作品だ。たとえ児童書であろうと、というか児童書だからこそ、真面目にやっている大人を小馬鹿にしているように見える話は好みじゃないのです。先生の話やサーカスの話なんかがイヤ。隣のお母さんなんか「服汚さないでね」と言うだけで評判の悪いピッピのところに忌憚なく娘と息子を遊びに行かせるよい人なのに、お茶会で恥をかかせてなのにピッピも空回りしてるばかりという話とか気持ちよくない。でも、もの発見家になろうと言ってガラクタに魅力を見出したりする話、遠足に行く話なんかは素敵なわけです。泥棒とポルカを踊る話がとても気が利いていて爽快だし楽しい話です。好きか嫌いの両極端な短編の本てのは評価に困るな。
2002/05/27(月) |
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- 「イノセント・ブラッド」(借り物)を見た。ギャグか?ギャグだろう? 吸血鬼化したマフィアのボスがギャグとしか思えない。まず変化の前から盗品のトラック1台分の韓国製オーブントースターを部下が売って儲けたぐらいでキレるし。豚肉を枕にして寝てみたりするし細々とした動作がギャグ。そして昨日耽美がどうのと言ってましたが、他はどうでもよくてもお食事マナーの悪い吸血鬼は好みではないです。喉をむやみに噛み切ったりは言語道断。やっぱり時代物の方がいいなあ。
- 私が小さい頃、母親がカステラを作ってくれていました。その味が懐かしくて、自分で焼いてみました。見事に失敗。下半分が膨らまなかった。しかし最も失敗なのは、その膨らまなかった部分の方が求めていた味に近いというところだ。は、母上……?
- 本日読了:『400年の遺言』柄刀一 角川文庫 800円
主人公の心理が嫌いです。いい年なんだから、自分の意志に責任を持ってほしい。自己満足というか自己憐憫というかの理由のために人の人生にそんな形でケチつけるなと、はり倒したくなりました。が。結末まで読み進めると、まあ主人公を祝福してやろうかという気持ちになったのも事実です。庭に隠された仕掛けとか意味はたいへんドラマティック。が、見せ方はイマイチ。最初の方の説明描写は庭園に興味のない門外漢にとってはちと苦痛。素材は面白いだけに、物語上のマイナス点が残念だ。若書きになるのかなあ。
2002/05/26(日) |
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▲本日購入:『ひげよ、さらば』4600『$ギフト』390
- 「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」を見た。吸血鬼強化中です。マルコヴィッチの方がノスフェラトゥなのかと思っていたわ。「〜穴」の髪型のせいだな……。ウィレム・デフォーがノリノリだ! この人はどうしてこんなに楽しげにノスフェラトゥを演じますか。怪演です。メイキングの中であのカッコで踊ってたよ……いいよ……。スパイダーマンでもノリ良かったし、デフォーに興味を持ってしまいました。またオヤジ&悪役面萌えかよ……。
話的にはあまりメリハリがなく、監督の鬼畜っぷりがイマイチ伝わってこなかったのですが(このくらいの描写をされている芸術家など山のようにいるよね?)、個人的にオルロックによる『ドラキュラ』の講釈がとても面白かったし、彼の役がみじめに切なかったので、オッケー。ハズレの多い吸血鬼ものの中にあって、私にとってはアタリの部類に属する。私にとってはとしつこく断るのは、ノスフェラトゥを見たことない人に面白いのかわからないのと、吸血鬼が美形で耽美だと思っているような人には絶対不向きなのと、それにも関わらず吸血鬼好きじゃないと意味が薄い映画だからだ。ところで鏡に映らない設定の吸血鬼がフィルムに映るのか……?
- 先日バスを待っていたら、女子高生4人がしゃべくっていた。
「ねー、近藤真彦ってよくない? おとーさんにほしー」
近藤真彦のファンだったことは一瞬たりともないんですが、なんていうか、高野豆腐でなでられるような微妙なショックっぷりをわかっていただけますか。