2002/05/25(土) |
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- 伊藤俊人が亡くなったそうだ。超ショック。なんていうか、神様の不公平っぷりを感じてしまうよ。
- 本日読了:『第三の嘘』アゴタ・クリストフ ハヤカワepi文庫 660円
1,2巻で少し知恵をつけた読者に対し牽制するかのような題名。むしろこの題名がトラップなのではないかと疑ってしまう。話の内容としては、これでつじつまが合ってしまうのだ。しかし題名があるので「好きなように解釈してよい」のではないでしょうか。私の感触はむしろスターシステム。同じ顔同じ名前のキャラクターを使って違う物語を作る手塚世界のような。三作は確実に共感を呼ぶ層を変えて狙って書いていると思います。私は二部のリュカの不安定な幽けき雰囲気が好き。本作のリュカは別人どころか立場が逆転してました。物語としての連続性ではなく、物語としての可能性を考えるために三部全部読んでみるのが吉と思いました。
2002/05/24(金) |
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▲本日購入:『ふたりの証拠』660『第三の嘘』620『400年の遺言』800『三銃士・上』760『長くつ下のピッピ』680『$岸辺の唄』686
- 「ドラキュリア」(借り物)を見た。ヴァージンメガストアのプロモみたいだ。特に目新しくはないな〜。この設定で日本で書いた人がいるんだわ。発表年は映画の方が先みたいだが(日本公開とのタイミングやら作者が見たかどうかは知らん)、私は本を先に読んでしまっている。世界は全然違うんだけども、この手のネタはインパクトが大事だからなー。しかし銀が苦手という設定は吸血鬼ではなく狼男のものではないか。うーん、吸血鬼映画だったら衣装ずるずるの方が私は好きなんだよなー。てか吸血鬼ものというのはやっぱ葛藤が欲しいわー。この映画なら某世界的有名人の面影を追うような話とか。切ない系ね。……それをホラーに求めるのが間違っているのか。
- 本日読了:『中国の花物語』飯倉照平 集英社新書 740円
最初、作者は女性だとすっかり思い込んでいました。ところどころ出てくる作者の思い出の表現が何か年配女性っぽくて。花をテーマにしたエッセイという感じ。新書っぽくない。少しだけ知識が増えるような気にもなるが、伝承なのか真実なのか現代のことなのか明記しない表記が不意にはさまれるので困る。花によってどこまで掘り下げるかのばらつきもあるので、資料には向かない。実際に植物を目にしたときなどに、その項を読むのがいいかもしれない。私的には中国名を知るだけでまあ満足かなというところ。
- 本日読了:『ふたりの証拠』アゴタ・クリストフ ハヤカワepi文庫 660円
1巻でやめるか3巻全部読むかにしろと言われているこの3部作ですが。私は『悪童日記』よりもこの巻の方がおもしろかったです。単独でもオッケーだ、というぐらい。書くこと(本)に対する執着をいろんな登場人物が表現している。その言葉が興味深いです。Webという手段を持ってしまった現代の人間にこそ必要そう。リュカの周りの人間模様もたいへんドラマチックで目が離せないが、個々人の心理ということに重点を置いて読み、その心理には観察者が深く絡んでいるように感じていたので、オチがはぐらかされていても別に内容に問題なかったです。オチの影響は3巻に対する興味を惹起したことぐらいかな?
2002/05/23(木) |
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- 模様替えしました。さらに地震が来たら死ぬ度アップ。いや、猫が壁にぶつかっても死ぬかもしれない。天井近くの壁に棚を3つも作りました。現在、頭の上に張り出しています。載っているのはムーミングッズです。全部収納できたわけではないのですが、とりあえず量が減ったので、ムーミン棚とDVD棚を入れ替える。そう、DVDが入らなくなったのよ……人に貸してるのに入らないなんて問題だわ、ってことで。しかし、模様替え終わって眺めての感想は「なんだまだ全然少ないやんけ」だったというのは、聞かなかった方向で。
- 先日見かけたワールドカップ絡みの人たち。
日本のユニフォームと思われる服を着て、港郵便局の前でお互いポーズをつけて写真を撮っていた男性二人連れ。別に珍しい建物じゃないんだが。
東口地下街にマスコットキャラクターの着ぐるみがいた。立体になるとさらにナマハゲだよ。こわいってアレ。
クイーンズスクエアには記者ネームプレート?を首からぶらさげた人たちがいっぱいいた。初めて人が増えているのを実感したぞ。
私はWCが何日から始まるのかも知りません。
2002/05/22(水) |
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- 「スパイダーマン」を見ました。最近は、人形のようなきらきら目玉で、周囲の人間皆に甘やかされがちで、姫抱っこされるようなヒーローが流行りなんですか? イヤまじで、ゴブリンに抱っこされてさらわれたスパイダーマンに椅子から転げ落ちそうになったよ……。そして人間関係が奇妙。主人公は両親を亡くし、伯父夫婦に厄介になってるんだけど、それ逆境じゃないんです。いやまあ現実ではそれが普通だが、ヒーロー物としては孤独の表現に使われそうじゃないですか。なのに全然孤独じゃないの。溺愛されてます。オズボーン親子のピーターに対するいい人っぷりは何なんでしょう。親子自体のベタっぷりも何とも言えません。男性キャラは総じて人生甘えてるとしか思えません。ちなみにこれを見に行った理由は、予告で見た雨の中のヒロインの表情が可愛かったから、という、どうしようもないものなんですが。赤毛で顔くしゃくしゃにして笑うんで、元気が取り柄のミーハーに違いないと期待したら、彼女が最も真摯に悩んで最も自立していました。ゴメンナサイ、誤解してました。なんか予想と違う面白さが。ツッコミどころが多くて万人はどう感じるのかよくわからない……。映像は酔う。制作者サイドのコミックに対する愛が伝わってきました。
- ユーティリティディスクが来た。早かったなあ。ハリポタの未公開映像、ようやく見られたよ。クリスマスのロンが激可愛い!ぎゃあ! スネイプ先生の授業風景の追加分、あれが入ると、ハリーをいじめているのではなく、ハリーを贔屓しているように見えるね……。向かい合わせに座ってるよ……ラブリーだよ、先生。しかし、この手間暇かけねばいろんなおまけが見られないところといい、のわりにデータ的なおまけが一つもないところといい(お願いだからフィルモグラフィぐらい入れてくれ)、日本語ナレーションが絶対ついてるところといい、「親子で見るためのDVD」なんだね、これ。DVDマニア向けバージョンも作ってくれればよかったのに。
- そごう紀伊國屋にも、あらしのよるにシリーズが入ったのだけども。おそらく出版社提供のポップに「オオカミが恋人だって いいじゃない。」すいません、それ公式設定なんですか? 曖昧にしておいてほしいなあ。たとえばマチルダが恋を強調したレオン完全版は萎えるように、曖昧な方が複雑な感情を孕むでしょう。それを狙ってヤギの性別も曖昧にしてあるんだと思うんだけどー。
- 本日読了:『悪童日記』アゴタ・クリストフ ハヤカワepi文庫 620円
日本語訳の問題もあるんだと思うが、本当に地の文は感情を排した文章になっているか? 「うなだれる」とか「冷笑」は主観が入ってないか? それはともかく、前知識がありすぎたので、そう驚かなかったな。「えっ!?」と思う場面はあったけれども、それは本筋と関係ない驚き。冷徹な悪童のようでありながら、彼らの行動には首尾一貫したポリシーみたいなものがある。なんか、私がこの本について今まで読んだ評と感じたことが噛み合わないわ。
2002/05/21(火) |
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▲本日購入:『アクロイド殺し』680『庭に孔雀、裏には死体』900
- 秋葉原を通ったので、新しくなった秋葉原デパート行ってみたんですが……書泉の存在意義が。一般書籍はあっちの方が多いかなー。でも住み分けに苦労してそうだね。
- 「バトル・ロワイアル特別編」DVD。出ると確信していたものの、1年かかるとは。映画では気付かなかったが、指定カバンなのにどうして皆教室出るとき自分のカバンを迷わず拾えるのか。おじさんからの絵はがきとノートを修学旅行先にまで持ち歩いている三村は変ではないか。キタノと典子が食べているアイスは「ガツンとみかん」ではないか。友達は「藤原竜也のプロモーションビデオのようだ」と言っていたが、視点が違うね。俺は秋也が最もどうでもいいよ。川田と光子が気に入りではあるけど、うーん、でもやっぱ群像劇だよね。
メイキング、若い……。特典の量がすごくて結構おもろい。
- 『ビッケと赤目のバイキング』ルーネル・ヨンソン 評論社 1200円
見つけたー! 紀伊國屋万歳! って期待値が高すぎだった。悪くはないが、わくわくとは違う方向のおもしろさ。スウェーデンの海賊がイギリスに略奪しにいったり、実在の地名ばかり出てくるのに驚いた。まったく架空だと思ってた。しかしノルウェーの海賊を悪役に描きながら、「別にノルウェー人だから悪い人じゃないんですよ」とフォローが入る。ビッケが知恵をもって囚われのお父さんを救い出したりするんだけども、彼が本当に知恵者であるというのは、その手のフォローを行うところ。「ホントはぼくたちが間違ってたんじゃない?」という理性。なんか児童書として異質な感じ。これは絵も作者のものなのかな〜。結構かわいらしくて好き。
2002/05/20(月) |
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▲本日購入:『ビッケと赤目のバイキング』1200『悪童日記』620『料理のコツを科学する』667『中国の花物語』740
- 十二国記のアニメを5話まで見ました。景麒ファンの方、スマン。吹き出しました……。読んでるときはそうも思わなかったけど、無茶苦茶変な人、いや変な人通り越して変質者だよ、アンタ! 文庫では理由を実感できなかった「景麒を警戒する陽子」すごく納得です。原作と違うという評判だったがこの脚色はありだと思う。実は作品に特に思い入れがないせいかもしれないけども、陽子との対比を描くのに他2人の海客は有効。ここまで陽子の自己/他人不信を表現するのにうまく動いてると思う。さらにうまく使えば、陽子がなぜ王たりうるのかわかりやすそう。絵も山田風ではないものの結構キレイだし何よりよく動く。面白い。期待。
- Office2000を買いましたよ……ああもったいねえ。本音を言えばそんな金があるならFlashの方が欲しい。モニタが死にかけなんで目は非常に疲れるわ、マウス掃除してもよく動かないわ(たぶんアプリの重さで反応が悪い。他のウィンドウではちゃんと動く)、日本語変換の設定がぐちょだわ、Wordの設定がぐちょだわ、で、たかだか2枚の書類作るのにぐったりだよ。なんでテキストorHTMLではいけないんだ。Wordで書類作成能力を見るのか。もいっこの人材バンクもWordでフォーマット送って来やがった……(倒)。HTMLで作るから〜CSS/JavaScriptばりばりでもいいから〜そっちにしてほしい〜。
- 指輪アニメのDVD買っちゃった……。絵がどうだろうが脳内補完で楽園だもん……。吹き替えどうなってるのかと思ったら入ってない。フランス語が入ってる。字幕はものすごい数がついてる。8カ国語。あ、そういえば「秘密の花園」の吹き替えは言語道断だ。いくら田舎者とはいえ、ご主人様にタメ口きくメイドはダメだ。雰囲気ぶちこわしだ。字幕はちゃんと敬語だぞ〜。
2002/05/19(日) |
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- 実家から古いWindowsマシンをもらった。95。「何も入ってないよ」と父上は言っていたが、到着して最初にやったことはさらに中身減らすことでした。Java開発環境を入れてなかったのは誤算。しかしいちばん必要だったワードパッドがなぜか入っていない……。今Wordフォーマット埋めて履歴書書けとか言われて困ってるんだよ! とりあえずワードパッドで見てみよか、と思っていたのに。一太郎で開いてみたら崩れまくったのでダメです。うーん、95に入れられるWordなんか売ってるのかな。ダメだったらどっかで借りて作ってこねば……。借りた方が早いかなあ。
しかし、USBのポートがあるのにUSBが使えない。Etherポートがない。などいろいろ困った点が。データのやりとりはモデム+メールかよ!
- 指輪を友達に貸す約束をした。ふふふふふふふふ。とほくそ笑むほどハマってくれるとは実は思えませんけどね。