外面如菩薩内心如夜叉

• ジブリ美術館に行ってきました。井の頭公園にあるなんて知らなかったよ。グッズ売り場がいちばん混んでるのを見たら、気難しい宮崎カントクはお怒りになるのではないでしょうか。15分ほどのアニメーション映画が見られるのですが「くじらとり」。園児がくじらをとりにいく話です。冒頭、でかい積み木で船を造るのだけど「知ってるわその船！！」。ばりデジャヴ。思わず博多弁が出てしまうほどご存知なんですがその船。真ん中で仕切って、舳先の方にテーブルと椅子が６つよ！　そしてりんごを乗せるのよ！　思えばムーミンにも船はやたら出てくるが、３つとんがりのあるチューリップのように絵を描けといわれればなんとなしそう描いてしまいそうな船はこっちのアニメの船だ！　私もそーゆー船を造って遊んでいたのか？と思ったら、エンドクレジットに原作は『いやいやえん』と出ました。ああなんだ愛読書だったよ。館内図書室にあったので見てみたら、やっぱりまんまの絵があった。でもそれがわかっても、絵だけなのかなーと納得できない、この肌になじんだ感じはなんだろう。本の魔力だろうか。それとも他に何か忘れていることがあるのだろうか……。

  ジブリ〜な部分については語ってよいほど馴染んでないので割愛しますー。

• スタバでちびっちゃい女の子が「ラーメン〜、うどん〜（をよこせ）」と声を張り上げていました。かっこいー。

• 井の頭公園脇ですれ違った自転車の男の子が「ドワーフの王って誰だっけ！」と友達に尋ねていました。思わず「ギムリ」と呟いてしまいました。

  指輪がいきなり面白くなりました。電車で読んでたんだけども、思わず吹き出しそうになり、１ページ読むたびにやにやしてる恐い女でした。トールキン先生、そんな書き方をしては日本の困った女どもにメリーとピピンを餌食に差し出すようなものだと思います。表紙を電車でさらしてはいけないような違うレーベルを読んでいるのかと一瞬焦りました。指輪は背中に隠さないと思うの＞オークさん。あんた変（断言）。ホビットって種族はたぶん本気で子供姿なんじゃないでしょうか。映画は声が低かったので減点です。自力でオークから逃げた後の能天気な会話を聞いてた木の髭にいきなり「かわいい声だから潰さなーい」とか誘拐されてるし小鳥がさえずるように喋ってほしいです（私は略し方が大雑把すぎます）。
  しかし私が最もウケていたのはレゴラスです。鬼強。いやこの人絶対ひとりでメリーとピピンを助けた後フロドをモルドールに届けられると思います。私がプレイヤーならパーティはこの人ひとりで結構です。何しろアラゴルン（黒髭馳夫）とギムリ（ドワーフ）という体力の権化が「もう疲れた。寝る。絶対寝る」とか言ってるときに、歌うたったり落ち着かなく歩き回ったりうきうきうきうきと起きっぱなしですよ。エルフは目開けて歩いてるときでも休息がとれるらしいです。さぞかし心涼しくなる光景でしょう。しかもこの王子、性格がエルフとは思えません。他２人が「近付いていくる騎士たちが敵だったらどうしよー」と悶々と悩んでいるというのに、「来ればわかりますって！」とさっぱりにっこり竹をぶん割ってます。「そんな奴らの馬乗りたくない」と渋るギムリをあっさり自分の後ろに乗っけてみたり、顔に似合わず漢らしいです。大好きー。そのまま攻めっ気いっぱいで突き進んでください。

• 研究してみました。

  手元の講談社ノベルスをおおよそチェック。活字は字体があるはずですが、出版社じゃなくて印刷会社に依存の様子です。字体指定じゃないんでしょうか、会社によって同じ字体でも差があるんでしょうか。『創竜伝』の活字は苦手で、ここが大日本印刷。実はこれは記憶に残っていました。それぐらい奥付チェックしていたのです、これは。発売日に問題があったからな。京極はほぼ廣済堂。これは好きな活字。多々良センセイが大日本印刷で、やっぱり苦手な活字。建築探偵が豊国でこれは好き。アーサーもここでした。西澤は信毎。これは同じ会社でばらつきがあるように思います。

  他の作家の細かいところも見てみたけど、講談社ノベルスは大雑把には廣済堂／豊国／大日本／信毎の４社で印刷を回しているのかな？　サンプル母集団が偏っていますが。豊国と廣済堂が好きで大日本が苦手な俺。丸みが大きく線が細い活字が好きです。飾り部分が大きい活字が苦手。もっと苦手に鉛活字が全体に苦手というのがあるんですが。紙面の凹凸が気になっちゃって。だから昔の本は苦手。

  活字と印刷会社の関係は奥が深そうです。最終目標は本文を見て印刷会社をあてることです。講談社ノベルスの大日本印刷はすぐあてられます。とりあえず最も親しんでいる講談社ノベルスぐらいは見分けたいねー。どんどん一般人にはどうでもいいレベルに進んでいるのは無視の方向で。

• キーボード掃除してたら猫の毛のすごさに眩暈がしたよ。

• 本日読了：『指輪物語　旅の仲間・下２』J.R.R.トールキン　評論社文庫

  二人目死ななかったよ！　映画はきっと二つの塔に片足突っ込んでるんですね。ボロミアの演説はおもしろい。違う正義の人というのがよく出てます。私的には助けてあげたい。指輪はなしで。アラゴルンやりたいってことか。アラゴルンがアルウェンを思うさまは映画より断然奥ゆかしくて秘めてる感じがしていいです。ほのめかし万歳。さあ次はやっと知らないストーリーが出てきます。これからが本番ですねー。

• スペチャンのサントラ「チュー！」を購入。ゲームEDの歌の歌詞訳（「白いブランコ〜犬〜そしてあなた〜」の米国夫版な感じの歌）を読んで「夢落ち？」と思いました。

• どうしても本が買いたいという症状が出て本屋に行きました。『哲学者の密室』新しい凶器本が出てました。「凶器はこの本棚に隠されています！」とか、いしいひさいちあたりが描いてませんか？　ハヤカワの文庫ってあんなに字大きかった？　最初グインの最新刊ちら見したら（さすがにもう読むのやめたよ）あまりの大きさにくらっときて、「いやさすがにこっちは違うだろう」と手に取った雪風＜改＞も同じ大きさだったよ。活字の形も好きじゃないんだよなー。私の好きな活字はアーサーのと同じ字体の講談社ノベルスと日本人作家用創元です。苦手なのは角川。講談社ノベルスは大雑把な認識でも３種類ぐらい活字があるんだよ〜。←普通の人はそういうことを気にしません。

• とーとつに旅日記４？　「飯を食べる」（気が変わりました）

  ツアーは嫌だなあと思った最大の理由が朝夜飯がついているところにあるうらてらです。タイでは主にコンビニでアイス買ってみたり屋台で果物買ってみたりしてました。果物の屋台はいいっすな。

  カンボジアでは歩いていたせいか、比較的食べてました。昼ご飯はだいたい遺跡周りでチャーハンか麺を食べることになるでしょう。どこも似たり寄ったり。日本の屋台と似たような感じね。朝ご飯は宿で。時間がかかってた。火がガスじゃないのかも。フルーツ入りホットケーキがおいしかった。紅茶を頼んだら「リプトン？　○○？」と訊かれた。メーカー？　とりあえずリプトンにしてみたら、日本のと味が違った。水のせいかもしれないが、ティーバッグでこれほど明確に違うなんて。チキンスープもおいしかった。宿の飯はリーズナブルでした。

  カンボジア料理としては魚をココナッツミルクで煮込んだ料理？おいしかったよ。ちと最後の方で飽きたけど、普通の人は飽きない量かも。遺跡で行き会って一緒に夕日を見た日本人女性と「カンボジア料理が食いたい」とモトサイドライバーに頼んで連れて行ってもらったところでは、カンボジア鍋とやらを食べた。日本の鍋に似てる。あくとりとかもするしな。鍋はとても小さいのだけど、香草入れて魚だんご入れて肉入れてキノコ入れて煮立たせてタレにつけて食べる。肉が牛なのだけれども、なんか白っぽいものもあって、運ちゃんに尋ねたら「牛の脳だよ〜苦手？」苦手っつーか！　折しも日本は狂牛病真っ最中のご時世でした。気にしない俺でも「脳かよ！」と心中ツッコミ入れましたが、たぶんカンボジアの牛はぎゅうこっぷんなんか食べてないだろうから大丈夫。でももともと内臓は得意じゃないっす。「日本のレスラーは毎日鍋食べるんだってね？」と言われて最初何のことやらわからなかったけれども、ちゃんこ鍋のことですね。

  ソーセージを食べる機会があったんだが、これがおそらくほんまもんのソーセージで。「血！　血だこれ絶対！」と思った代物が強烈だった。口の中に広がる何とも言えないくさみ。ライムジュースで流し込みながら食いました。吸血鬼にはなれません。後に市場に行ったら、そこらじゅうの食料品店でぶらさがっていたので、ポピュラーな食材なのだろう……。

  全体的にこってりだけど、朝日見た後に遺跡周りを始めたとき運ちゃんに連れて行かれた地元民が食べるような店の麺がさっぱりしてた。あれがいちばん好きだったかな〜。2000リエル。半ドル。

  町にマクドナルドが１軒あった。さすがマック、世界中にあります。しかし「それはマックじゃないよ」というメニューだったので一回行ってみたかった。

  旅行を通して、もっとも口にしたものは「水」です。水。毎日１リットルぐらい消費してました。食べてみたかったけれどももともと好きでもないので食べなかったのが貝。路上で板の上にざーっと広げて大量の貝がまるで豆か何かのように売られている。「どこ食べるんだよ」と尋ねたくなるような、しじみよりも小さな貝。殻が落ちてたので運ちゃんに訊いたら「おやつで食うんだ」そうな。

  次回は「宿に泊まる」。

本日購入：『あなたをつくります』920『リムレスの空』495『＄東京探偵団・１／２』各590

• 画面見ない方がすごいいきおいでうまくいくスペチャン５。

• 「カウボーイビバップ　天国の扉」（借り物）を見ました。それだけSFハードボイルドを気取っておきながら、その最後はなんだーっ！　「ちょうちょとんでるー。この世界は夢かも！」とぶっとんでテロったような人間が、好きだった女の顔を見たぐらいでいきなり「超現実だったー」とか言ってあっさり死ぬな。いえ台詞はきちんとハードボイルド調に翻訳されていたけれどもそういうことでしょう？　ちょうちょに目が眩んだ、とか言うんなら大オッケーなんですけど。ガジェットは王道で画面もキレイでした。テレビ版も借りてもいいかなーと思いました。

• 指輪。読んでない／観てない人は飛ばしてください。大きくネタバレです。
  
  ４巻ロスロリアンに入ったばかりですが、予想〜。やっぱりガンダルフは生きてるネ。いやこの時点で死んだと信じている人は全宇宙であの８人だけだろう。周辺に存在するのはオークだから、やっぱりオークに連れ去られ山で再会というのが正道ですかね。山に行ったパーティ弱すぎだもんな。これがダメな少女小説レーベルだと連れ去られ先は確実にサルマンだがな〜。

  「指輪の感想が楽しそう」と言われたけれども、楽しんでいるレベルがメタレベルですのでお気をつけて〜。お話元祖としての指輪の存在、キャラ萌え対象にされてしまうようになったFT元祖の立場、などを考慮して、研究するように読むと楽しいです。純粋にお話としては、今の時代にはかったるい、正直には。それは映画も同じで純粋じゃないところでしか楽しんでません俺ー。まああと５冊半もあるので評価は保留だけども。訳も脳内超訳して読んでいます。ある意味日本語の勉強になりますね！

• 重ねて早っ。もう指輪来た。厚紙も何も入ってない、ビニールにくるんで紙袋に入れただけの簡易包装だけど別にこのぐらいでいいやー。運送業者黒猫だし。でもこんな早く来るのは関東圏だけですから。

• みずほは大変だなあ。と思って、なんとなしサイトを訪れてみた。そしたら、4/8以前の分の取引障害についての報告がPDFで配布されている。中身見てみたら、別にたいしたことはないテキストだけの書類でした。こういう微妙に「わかってない感じ」に障害を引き起こす遠因があるんじゃないかな……。

• 小学生の作ったページをぼんやり見てたら、写真が……載って……学校名までわかっ……周りの大人、止めろ。

• 本日読了：『奇蹟審問官アーサー』柄刀一　講談社ノベルス

  出だしこそ「おお名探偵」と思ったけれど、全体的にはあんまりアーサーが主役という感じでもありませんでした。いえ活躍しているんだけれども、奇蹟が主役といった方がいいかもしれない。こんな題名で現代劇。島荘の後継者と帯にあるけどそんな派手ではない。落ち着いた書き方がいいと思うんでむしろ私の印象は逆。外国が舞台でも違和感があまりないところとかは後継者なのかなあ。今回は人物の物語性より神学的話が中心になった感。ところで柄刀一は覆面作家っぽいんだけど、推理作家協会ＨＰに行ってみたら全然覆面じゃなくってちょっとがっかりー。

本日購入：『指輪物語５〜９』各700

• 友人連を招いてレトルトカレーを食べ較べしました。ラインナップは「おかんカレー（天かすを載せて食べる）」「ゴーヤカレー（沖縄産）」「タイグリーンカレー（ココナツミルク入り）」「タコライス（カレーではないが辛い系ということで）」。これだけのイロモノカレー、そうは揃わないよ？　だが、いくら強力なラインナップでもまとめて食べたがために「なんか結局どれもカレーだ」という結論に落ち着いてしまった。

• ＧＰＭ買ってしまったぜー。

• 今日は本屋を６軒も回ったのに、指輪の５巻がどこにも売っていません！　なぜ『二つの塔』ばかりが売っていないんだ。店頭で見てた感覚ではもう１ヶ月ぐらい品切れのような気がする。評論社、ちょっと怠慢じゃない？　私、続き物の既刊本は次の巻が控えてないと安心して読めないんです。もうめんどくさいので残り全部bk1に注文しました。ついでに聖石のフィルムコミックもー。

  ところで、私いままで指輪に「評論社文庫」と書きつつ「ふーん、評論社ってこんな児童書も扱ってるのねー。畑違いじゃん」と思っていたのですが、今検索かけて間違いに気付きました。私が頭に浮かべていたのは「技術評論社」で、「評論社」とは別物なんですな。

  bk1のジャンル別新刊情報メルマガを購読してみようかな？と思ったのだけれども「ジュブナイル・シミュレーション」ジャンル分けはムチャです。

• はやっ。10:54に注文して0:27に出荷完了メールが来たよ。指輪分だけども。

本日購入：『奇蹟審問官アーサー』1200『ルール』1600『＄八犬伝・14』940『＄八雲立つ・17』390『＄天上の愛地上の恋・９』390『アンネ・フリークス・３』540『＄ヒカルの碁・碁ジャス・キャラクターズガイド』571