買ったときタックシリーズだと気付かなかったので、開いたときちょっと得した気分になった。でもその分「こいつはどうよ?」っていう装幀だってことだ。さて今回もなんとなくタカチのラブラブっぷりが。中学生のようだ。ウサコの旦那もわかったり、キャラクターを追う方としてはにんまりとできる話がいっぱい。パズラー的要素は安定してきているので安心です。(04/02)
「柴田純?」と真っ先に思いましたとも。ケイゾクにダブる印象。でも柴田はかわいかったんだけど、波田さんはイマイチ情が移らなかったな。ダジャレの連発で、いいんでしょうかこんなミステリ、と思いつつ、結構楽しめたのは事実だ。(04/03)
今月はノンノベルが豊作だ。少女マンガだなあ、という印象。透子はもう少し早めに素直になった方が物語に起伏が増えて楽しそうだったような気がする。でも頑ななのは、篠田キャラの特徴だからなあ。吸血鬼吸血鬼言ってるわりには、あまりそれらしい雰囲気ではなかったような。もう少し派手めなアクションがあってもよかったかな?(04/05)
意外にも野上が再度登場なところといい、朝香二尉が船酔いするキャラ造型といい、ちょっと狙ってないか、というぐらい、嬉しい設定だ。でもこうどっしり腰を据えた印象は損なっていない。それにしても、自衛隊の描写がとても説得力あるんだけれど、こーゆーのってオープンに取材させてるのか関係者なのかそれともフィクションか。大いに興味アリ。私は自衛隊反対派だけど、こういう文章が出てくると、理解が深まってよいな。(04/06)
二度と清涼院は読まないと思っていたのだが、奇抜な装幀と都市伝説の文字につられて購入してしまった。枝葉末節を省いてかけば10枚の短編でおさまりそうな洒落のようなネタをここまで引っ張るのは、ある意味才能かもしれない。赤の方の都市伝説の内容は、それ自体がおもしろいので、まあ損はしなかったかなと思ったけど、白の方はちょっと仕掛け浅すぎ。(04/07)
味覚センサーを作った人、らしい。味覚センサーのメカニズムを語る中盤より、視覚との違い、課題などがよくまとめられている前半、食品の味の特徴が述べられる後半の方が興味深かった。でも全体的に散漫な感じ。何が強調したい研究成果なのか、どこがおもしろい性質なのか、そういうことがわかりにくいのだ。(04/10)
解説によれば、紆余曲折を経て創元文庫になったようだ。もともと自費出版っていうんだから、こりゃすごい。素人くさいとかいう評も公開してあるけど、いえいえどうして、とてもおもしろく読めた。謎はバランスがよく、何より読み進めるうちに読者もだんだんレインボーズを応援しちゃいたくなるのだ。オーナーほどではないけど野球に詳しくない私も、そのエッセンスを味わうことができた。文通の話の、多佳子さんの背中押しが素晴らしいと思います。すごく単純なことなのに、皆すぐに忘れてしまう、それを言葉にする能力。いかにも創元に向いている、連作短編集。(04/12)
詳しいからくりは推測しなかったけど、島の怪死の真相は結構読めた。最近よくあるからな。これはメインは怪死なのかもしれないけれど、読者の受ける意外性度からすると、叙述ミステリということになるのではないか。テーマはシャーロキアンかな?とあとがきで書いているけど、違うなあ、という気がする。確かにマスグレイヴ館の構造とか突っ込んだ話があるけれど。なんか全体的に暗い印象だ。(04/15)
再開記念前回までの粗筋、といいましょうか(笑)。登場人物ほぼフル登場。中断まででひっぱりまくった泰麒の不在の謎がこうもあっさり明かされて、こうもあっさり解決されると、それはそれでちょっと釈然としない気持ち……。これから驍宗様関連の謎と世界成立の謎があるわけだけれども。それより売り方がどうも汚いと思う。オークションで万を越す値段で取り引きされるほどの人気を出版社が利用している感じ。これが十二国なら失道ではないか? 小野主上は了解しているのか?(04/16)
捕物帳の先駆者らしいが、捕物帳そのものに疎いので、純粋にこれが独立でおもしろいかどうかだけ。ホームズっぽい、確かに。怪異譚と推理譚が混ざっているところとか、本格ルールなど気にも留めてないところとか(笑)。江戸といわずに明治とか昭和の初めとかでも通じそうな気がする社会像。文章は出版社の努力もあるのだろうが古いわりには読みやすくなってて、とっつきやすい。でも、あれかな、こういう短編形式だと、やはり半七の他に安心できる相棒のポジションに一人ほしかった。その方が親近感がわく。それがないのが半七らしさ、というのだったら、私には半七はイマイチだったということになる。(04/17)
結局何が10月1日では遅すぎるのかよくわかんなかった……。読み込み浅すぎ。今読むとたいへんわかりやすい未来像ですね。なんていうか、出てくる人の思考様式がなぜそうなるのか理解できないことの方が多かった。私にとっては古典すぎたのかもしれない。(04/18)
如夜叉の方で怒り狂っておりましたが(笑)。恣意的に世論を解釈し、膠着した見解と先行きのないビジョンで、まるで酒飲んだオヤジの説教聞いてるみたいな本でございました。多様性を排除するシステムを推進するかのような持論への弊害とか抑圧に対する責任にまったく斟酌がない。多数こそ善、という。男女の社会的・文化的差違には根拠がある、という解釈を否定するだけの材料はない。なぜなら、ジェンダーがない社会はどこにもないからだ。だが、統計的平均よりも個人的差違の方が大きい事柄について、肯定して推奨するシステムは異端を孕む、その異端に対する包容力がない彼は、異端になったことがないのだろう、きっと。(04/20)
ハードカバーのときから気になっていたのだけれど、思ったほど劇的ではない。症状は確かに不思議で興味深くそれだけで確かに本1冊になる。その表現の仕方がイマイチ感動を呼ばない。感動しにくいのは周囲の感情があまり描写されていないことと、筆致のせいだろう。だが、病気のことを書いているのだと思えば、感動を期待するのは間違いという気もする。さらに謎だったのが、脳神経科医である著者がこれだけの珍しい症状に出逢ったということはとても名医であるということなのだろうが、病気に対する推論とか結論とか症状に対する治療とか全然出てこないところ。書いてないだけだろうか? (04/24)
1から読み直したんだけど、1は書いたはずだから省いた。一言でいうと「お父さん!」という話。お父さん出張りまくり……。Dって五千歳過ぎてんですかね(笑)。この最後は不思議。マシューが幸せになれたってあたりが、優しいというか寛容というか。Dなら「契約だ」とか言うんでしょうけど。どっかもの悲しい。いちばん貧乏くじ引いたのはヴァルキュアじゃなかろうか。脇役の魅力も甲乙つけがたいわー。(04/25,26,27)