2000/06/24(土) |
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- ホントの時間は25日朝(テレホタイム)。ビール一杯なのに、家に帰ってきて転がると起きあがれなくなった。
- 「ロッタちゃんの赤い自転車」を見た。ホントにお月様みたいなプラチナブロンドがぞろぞろ出てくるのには北欧人種の遺伝子を実感。ロッタちゃん「うきー」といろいろ癇癪起こしたりしてたけど(かわいいものだが)、全然その癇癪につられない兄姉の余裕はすごいと思った。特におにいちゃん。ピクニックで川に落ちた後、毛布かぶってうつむいているときに妹がなくしたぬいぐるみのことでわがままいってたらものすごい兄妹ゲンカになってもよさそうなものだけど、ちゃんと一緒に探しに行ってあげるのだ。そういえば一度もきょうだいゲンカが起きなかったな。
- 映画はムーミンな人たちとだったので、六本木のオーロラという北欧バーに行く。バーというよりとっつきやすい雰囲気の北欧料理中心のお店だった。トナカイのスモークを初めて食べたりボリュームあるサーモンステーキ食べたり。六本木にしてこの値段は安い。給仕のフィンランド女性がとても気さくで話はずんで楽しかったよ。酒飲む席ならこんなんが好き。
本日購入:『$プラネット・ラダー・3』『$愛の人』
2000/06/23(金) |
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- さーて帰るかなーと思ったところに、メールが飛び込んできた。今や私が実行班ではないプロジェクトの修正要求メール。ほとんどバグ修正ではなく要求ばかりの列挙だが、たとえていうなら「エディタのつもりだったけどワープロにしてくんない?」ぐらい激しい要求をいくつもよこして、テストに1週間かかる規模のソフトを3日で直せと言ってくるとは、喧嘩を売っているのか……? すでにそれはタダで受けていい内容かどうか私の裁量範囲を超えていたので、とりあえず上司が出張から帰ってくる月曜まで時間引き延ばしレスを、キーボードを叩きつけるようにして打ってきた。
- そんな帰り道、『レディー・ジョーカー』を読み終わりかけに至り、私は会社員として働く責任というものに対する認識が間違っているようだ、ということを今更ながら強く実感した。「刑事的責任はすべて一人で背負って総会屋を道連れにして会社を辞める」と言っている人間(役員)に対して「それは裏切りだ、背任だ」と城山さん(社長)が考えているのを不思議な生き物を見る気持ちで眺めた。理由は列挙されたが、そういう発想は一つもわいてこない。会社の利益を考えるより、個人としての良心や感情に従う人間は、一勤め人たる資格なし、といわれているようなもので、それもなんとなく納得できると思った。勤め人たる努力をしろという考え方ももちろんあるが、それは犬に電柱で足をあげるなというようなもので、九月で間に合わないとすでに把握していて上司も納得しているような仕事のチャートを九月にあげる予定で書くことに嫌悪感を覚えるのはきっと誰もが一緒だろうが、そこで会社のためだと思えるかこれは個人の良心への侵犯だと思ってしまうかの間には、如何ともしがたい溝がある。つまり個人にしかなれない私はフリーターをやっていたあの二年間が働くということに対していちばん誠実であったのかもしれない。
高村薫的文章が伝染っている……。
『LJ』をオークションで落としたとき考えたのは、『マークス』と『照柿』はいりこのを借りて読んだから、よりによってうちにある女王の本は公認3カップルか、という諦めにも似た感情。しかし最後に至って、死の淵から戻ってみたら普段滅多に表情を崩さない男が涙の跡を残した頬で激怒しているとなったら、それはなんかこっちも腹括らないとって感じで作品としては神がおりる瞬間だった(どうでもいいけどこの告解をきいてる司祭は寛容だな)。一方で、「そうか、私はこの合田以下か」とちょっと別の意味で感慨深かった。思い出す転機がある。私はそのとき、自分を大切にすることも、他者を思い煩うことも学ばなかった。学ばなかったのではなく、明白な意志をもって拒否をしたようなものだった。今なら拒否の正体や私がそうして守ったものはなんだったか思い当たるぐらいの余裕があるが、それがきっかけで数人に対して拭いきれない隔意があって、その隔意から世界全部への失望と不信が雨だれのように落ち続けているとなると、ちょっとバカみたいだと思う。半田さんぐらい。うわ情けない。
でもこんなオレは本質的には性善説信奉者だし楽天家。たまーに違う人格が同居しているのね。
本日の一句:腕時計が内から結露している
2000/06/22(木) |
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- 今朝までそんな気配はなかったのに、帰りに見たら、1Fのお好み焼き屋がリサイクルショップになっていた。
- 77年生まれの同僚が、百科事典系のデータチェックか何かをしているらしく、昼休みに「フーテン族って何?」と聞いていた。なんとなく想像がつくけど、正しくはよくわからない。わかる人間は0。次には「内ゲバって何?」。これは答えが出る。続いて
「ロッキード事件って何?」
「……」
みな一瞬押し黙る。そこまで時代が違うか、というショックか、それとも呆れる方が心は平和か。
「……田中角栄の贈収賄事件」
「ゾウシュウワイって?」
呆れるのが正解か!明日の弁当:冷奴
2000/06/21(水) |
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- 朝、エレベーターでたまに一緒になるカップル。引っ越してすぐの頃、手をつないで一緒に桜木町まで行くのを見かけた。なんか気になったのは、バレーボール体型な彼氏と世間に合わせるのが不器用そうに見える彼女のバランスがちぐはぐなのに、とても仲がよさそうだったからか。数週間前、久々に見かけたら、彼氏の方が先に立って歩いていて、バスを降りてからも数m進んでからやっと彼女がついてきてないのに気を留めて振り返っていた。彼女は小走りに駆け寄って、すぐに踵を返した背中に何か話しかけていた。そして、昨日。彼氏一人でバスに乗り込んできた。彼女はいなかった。風邪で寝込んでいるとか学校か仕事の時間がずれたのかもとか、いろいろ理由はあるだろうに、「うっわー……」と思ってしまった。
- Yahoo!ショッピングだののアイコンを見ていて、ふと「なぜ顔をつけるのだろう……」と疑問がわいた。MacOSとか。gooの目玉とか。その方が愛嬌があるとか親しみがわくとかいう理由は実感としてわかるけど、所詮、紙袋に書いた点2つと曲線1本。らくがきと隣に座る人間との区別さえ本質的にはついてないってことだぜ。それどころかショッピングバッグの笑顔は疑わないけど、窓口の人間の笑顔は疑ったりする。判断にかかるまでの時間と、警戒度は比例するんじゃないか。単純で判断にごく短い時間しかいらないものには無防備になり、安心感をなんかよくわかんない好感だと勘違いしちゃうのだ。人間は思っているより情報速度に対して貪欲なのかもしれない。
本日の午前中:顔が痺れていた
2000/06/20(火) |
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- 頭いた〜。立って歩くとさらに。貧血の一種か。偏頭痛ってやつか。でもこれって症状名で原因名じゃないよな。
- 選挙公報が新聞受けに入ってた。国民審査の裁判官の方は民間のネット情報の方がおもしろいや。解説ついてるから。個人の候補者とかは未チェックなのでネットとの差はわからない。こんなことを言っている私ですが、公約に電子政府とか全国民に端末を配るとか言っているとこにはちょっと不気味を感じる。実現するわけないがこんなことで釣ろうと思うその的はずれな思惑がイヤだ。
- 6/30にムーミンのゲームが出るわけっす。表では言わないが、オレ的にはアクションってのはちょっと。買うんだけど。ハードごと。でもどうせならPS2あたりでフルボイスシミュ希望。絵は3Dじゃなくアニメかメルヘン水彩orパステル調で。単におさびし山に行ったり、水浴び小屋に行ったり、たまにはお手伝いしてみたり。冬がくるとスナフキンがいなくなっちゃったり、それを引き留めようと画策してみたり。イベントは起こるんだけど、日がな一日釣りもできる。結構もえそう。
本日の一言:かゆい
2000/06/19(月) |
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- 東横線の中でふと思いついて、数年ぶりに味噌汁を作ったら、びっくりするほど美味しかった。インスタントのだしなのに。
- 昨日は父の日なので、今日電話をした。時間関係が間違っているような気もするけどまあいい。陽気でした。あの親父殿が電話口で用事以外のことを喋るようになったよと驚いた。古巣は癒し効果でもあるのか。あの年代だから、建て売りとはいえ自分のものである家にいるとおおらかな気分になるのか。とりあえずちょうどいいので「今度遊びに行ったとき平泉の近くに車を出してくれ」と娘のお・ね・が・い。ゲット。
- 『パラサイト・イヴ』のマンガを買った。小説よりおもしろいわ。小説はコワくなくてさ。目的のある悪意って小説で読んでもあんまり怖くないんだよ。
- てゆーか、リバウンドか、おい?↓
本日購入:『探偵の秋あるいは猥の悲劇』『彼女の死んだ夜』『麦酒の家の冒険』『$紅い牙1〜3』『$パラサイト・イヴ』
2000/06/18(日) |
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- 鬱いです。夢までひどい。トータル14時間も寝たので、3つも悪夢を見た。第2話、大学卒業してから会ってない友達数人と趣味の絵画スクールでばったり一緒だった。絵を見ると虎次郎ばりの(言い忘れていたが児島虎次郎の絵はとても好きだった。日本人らしくない明るい色遣いが)油絵で、彼女らの作品に対する先生のもっともな講評をBGMに聞きながら、そのタッチを間近で見て釘付けになってる自分がいて、ああこんな愚図<オレ>は殺してやろうかなと思った。第3話、金持ちのヒミツの島に訪れて麻薬栽培の証拠となるヤク漬け猫の尿を友人が採取し、隠しきれなくなり私がトイレに流そうとしたら見つかってホルマリン漬け真空パックにされた。最初に見た一つは忘れたが、さらに悪い夢だったのだけは覚えている。そんなことは全然関係なく、久々の晴れ間に洗濯をし、布団を干し、友達とうどんを食い、ムーミンニュースを書く。それに対して罪悪感を持つ。所詮、私はこの世界に生きているんだと、罪を思う。どうして気持ちはフィクションじゃないのだろうか。
- 特命リサーチの後によど号乗っ取り犯の知ってるつもりを見た。なつかしいだと? 乗客が見たら激怒するんじゃないか。子供はいいよ。でもあんたたちのその30年の贅沢三昧は何? 一時期北朝鮮は飢えているというニュースが流れた。あんたたちは飢えたの? 何をしてたの? それで帰りたいとはよくぞ言った。刑務所に入った主犯格の人間も更正してないっぽい。「帰国で日本に喝を入れることができる」とかたわけたことをぬかしやがる。喝を入れるためとなったら、さらに間違いを辞さないのか。
- ネスケの方に謎のブックマークがあったので、開いてみたら、誰かの日記。たぶんブックマークしたときは何かの情報が載ってたんだろうけど、如夜叉と同じで流れてしまってさっぱりわからん。でも読んだ。『ハンニバル』映画のラストは変わるそうな。さもありなん。あれが映像化されたらさぞかし社会問題になるだろう。その項目で「読書家としての別のチャンネルを持っている」というくだりになんとなく共感。別のチャンネルを持っている。別のチャンネルで日常生活を送る。別のチャンネルではレクター博士さえ容認する。しかもさらに別のチャンネルがあり、読んでいる本に対して真面目な気持ちと不真面目な気持ちが。神様は許してくれるでしょうか。
本日の2コ食い:サンキストのシトラスアイス。