外面如菩薩内心如夜叉


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2003/06/07(土)

昨日一昨日と本を読んでいました。『ボーン・コレクター』おもしろかったわ……くそう、なんか悔しい。で、映画になっているじゃないですか。こないだ廉価版で出たんだよな。アンジェリーナ・ジョリーが傷だらけの強情アメリアというのはよいな、ライムが黒人なのは別にかまわないが、デンゼル・ワシントンがこの、頭と顔はよいが口と意地の悪い寝たきり四肢麻痺者を演じているのはどんな感じだろう、いやそれより彼がライムならおちゃめな介護士トムは誰だ! と調べたら、トムが黒人の女性になっているだとー!? つーかD・ワシントンをどうやって女性が介護するんだ、無理だろうそれは。と思ったら、Chicagoのママの人ですって。それは楽勝かもしれないわね……。ああでも映画のストーリーを読んでいるとライム好き好き部隊(……)が1人も出ていないわ。かなり残念〜〜。

こんな私でも、自己嫌悪でぐるぐるになることがあります。ああお金って難しい。

06/05読了:『分岐点』古処誠二 双葉社 1700円

古処戦争物第2弾。内地の普通の中学生の話。これも重いです。ルールは泣ける、と言えるが、これはもっと複雑だ。ただ読んでいる間中思っていた。多分これは第二次大戦中の日本の話だけではなくて、イラクでもきっとあったんだろう。状況が似すぎていて中東がリアルに迫る。今の自分たちの姿も踏まえてそれでもいうがやっぱり戦争で片を付けて欲しくはない。歪な子供も歪でない子供も皆純粋ゆえに苦しんでいるのならば、やっぱり大人が何とかするべきだ。子供には憎しみを教えるべきではないと思うのだ、敵として立つにしても味方として立つにしても。容易に憎悪と同調できるだけに、重い話です。

本日読了:『ボーン・コレクター・上/下』ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子訳 文春文庫 各667円

鑑識の過程が面白すぎる。綿密な収集と広範な分類学がその源流で、確実に犯人を追いつめていく様は、ある意味往年のSFのように科学が魔法。そしてその技術の最高峰たるライムは麻痺した四肢と誉められたものではない人格を持ち、その手足となるのは唯一彼に噛みつく無愛想な美人巡査という、エンターテイメント性に満ちたキャラクター。いくら敵を作っていてもおかしくないのに、周囲の捜査官がもうライム様万歳とでもいいたいのかというぐらいライム礼賛なのには結構笑っちゃうんですが、捜査チームぐらいこのぐらい明るくてもいい。介護士トムもいい味出している。皆の努力が実を結び犯罪が未然に防がれる(連続殺人未遂犯だこれでは)のも、題材の割に読後感悪くない。本格みたいな解決になったのはちょっとびっくり。

昨日購入:『創竜伝・13』800
2003/06/04(水)

朝の通勤電車に、乗っている間中愚痴を呟いているおばさんと遭遇した。今日で二度目。愚痴っているというよりケチを付けているという方が正しいかもしれない。電車の音でところどころ聴き取れないんだが、「人間食べなくちゃ生きていけないのよ」とか「サラリーマンがなんだっていうのよ」とかそんなことを一本調子で呟く様は、朝から気が滅入る。その日言われたことをオウムのように反復している少年を見かけたことはあるが、それはああレインマンみたいなもんかと理解できる調子だったのだが、あのおばさんは理解できない。どうせなら大声で言え!

妊婦はメカジキは週2回以下に控えろというこのニュース、週に二回もカジキが出てきたらよっぽどカジキが好きなのかって感じだが、本文はもっとすごい。サメマッコウクジラは週1回以下、バンドウイルカは2ヶ月に1回以下に控えろって、食わないから! 普通そんなの食わないから!

いや漁師さんたちは獲れたら食べるのは知ってるけどさ。

本日購入:『$ヒカルの碁・22』390
2003/06/03(火)

賞味期限の切れたカップ麺のつゆ粉末は、プリンの匂いがする。

今度は植物買ってみました。自宅用。なんかネット通販中毒一歩手前って感じですか?

本日購入:『分岐点』1700
2003/06/02(月)

東京駅で、今朝、地下街入り口に黄色いテープが貼られ、鑑識とおぼしき人がうろうろしていたのだが、何もニュースになっていない。なんだったんだろう。見てたら、後ろが垂直型の乗用車(セダン?っていうの?←すごいうとい)から背広姿の人が降り立った。刑事さんの乗る車に見えないな……。

父の日ギフト選びに挫折してきたうらてらは、「そうだ、どうせヒマなんだから手間暇かかるものにしてはどうだろう」と蕎麦打ち道具を物色してみました。ネットの専門性についてはいろんなところで論じられているので繰り返さないが、こんなサイトまであるとは驚きだよ→川越そばの会 そば道具.com。ちなみに肝心のギフトはお値段の前にノックアウトです。

本日読了:『漂着船物語』大庭 脩 岩波新書 780円

何度挫折したことか! こんなに面白そうな題材で、実際、関東に漂着した唐人が長崎に行くまでなんて面白いエピソードを含んでいるにも関わらず、まあ書き方の優しくないこと。知らない名前を列挙されても全然頭に入ってきません。その中の1人に後々言及されてもついていけない。でも長崎貿易の仕組みなど、知っているようで知らなかったことがわかるし、世界情勢と貿易がどう絡んでいたかも、不親切な書き方のわりによく理解できる。じっくり腰を据えて吟味する分にはよいかもしれないが、さわりよみの新書読みにはちょっとツラい本。

2003/06/01(日)

腰いてえ。姿勢良くしないとダメだ。

「アバウト・シュミット」を観た。ああ、確かにどこの国にもありそうなというか日本にいっぱいいそうだよ、こんなお父さん……。うちの父親がこうなりそうで笑えません。お母さん長生きしてください。ニコルソンはニコルソンだということを意識させない演技で、すごく地味。でも緊張感がある。この人の逆鱗に触れてはいけません、という抑圧された家庭っぽい。いかにも。ああでもコメディなのに気が滅入る。多分シュミットさんはあの後、海外旅行をしただろう。それは希望が感じられる。でも、感じられるぐらいでは、鬱々とした気分は吹き飛ばされない。あまりにも身近すぎるのだ。彼がちょっとでも変わったところを映像として見られれば、きっと晴れやかな気分になれただろうに。

フォスターペアレンツの素晴らしい宣伝になっていると思うぐらいの爽やかさはあるが。

チネチッタだと思ってたら、CINE BEでガックリ。あの辺悪い感じに泥臭くて好きじゃないのよ。かーふぇめしー、おいしいおちゃー、と恨みながら買い物してから帰宅して、自分でカフェっぽくパスタ作ってみた。

器はダイソー。食器入れ替え計画実施中。

マーロウのプリンを買ってみて食べた。650円のプリンだ。750円のプリンとかも売っている、恐ろしい店だ。しかし、値段で期待してしまったせいか、普通というか、自分で作るとこんなプリンになるんだよなという味と舌触りだ。手作りっぽさがよいのかもしれないが、どうせなら自分で作れやしないものがいい。パステルのプリンの方が好きだ私は。

5/30読了:『嫁洗い池』芦原すなお 創元推理文庫 600円

前作に引き続き、飯がすこぶる美味そうだ。私は四国と縁がないので出てくる食材はさっぱりわからないが、そんな門外漢にも食べたいと思わせるほどの気合いでごはんの描写が続く。ミステリ的には無理がありすぎる。今時の警察はそんな不審な状況では死後の傷かどうかわからないわけないって、とかツッコミどころは満載だけれども、この作品はごはんがうまそうならそれでよい。

本日購入:『神のロジック人間のマジック』1762『ボーン・コレクター上/下』各667『七つの封印・3』750『$秘密・2』705『$爺さんと僕の事件帖・4』520『$王国の鍵・1』520

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