外面如菩薩内心如夜叉

• 「ウォーターボーイズ」を見た。男子高校生がシンクロナイズドスイミングをやる話。おもろい！　シンクロシーン必見。高校生がバカをやる、そういう感じがすっごくよく出てるよ。すごく楽しい。かわいい。「映画はＤＶＤより安いし」と思って定価で見に行ったんだが、ＤＶＤも欲しい。ダメじゃん。

  昔さあ、自分が高校生だったとき運動会とかやらされて、私自身は運動会苦手だったわけですよ。何が苦手って「出来がよくない。これはたぶん負ける」などとはわかっていても口に出せない雰囲気というか、そういうとこ。で、浸ってやってる当事者はともかく、「見に来る人は何が楽しいんだ」と思っていたが、何が楽しいのかわかった気がしたよ（笑）。自分もわくわくする、擬似的一体感。見ている間は、熱中する高校生になれる。でも、もう一度高校生をやれと言われても、たぶん、やっぱり斜に構えて「時代錯誤な……最悪」とか思ってるだろうな。

• 「羊たちの沈黙」を見た。付録の解説を見てから見た。解説では「FBI捜査官の主人公が女性であるところが意外であるうえに、その心理描写が細やかで素晴らしい」「サスペンスの新しい形を築いた」という論調だった。それで自分に何が足りないのかわかった。私はFBI事情を皆目知らなかったので、クラリスが主人公であることに何の違和感も抱かなかったし、男社会に混ざった女性の態度の描写が新鮮なことも知らなかった。いままでのホラーには心理描写がつかないのだと分析するほど映画も観てなかったし。本を先に読んでしまったので、おもしろい謎解きが著しく省略されていることが気になったのね。

  で、今あらためて見ると、古くなってない。本の内容も筋も半分ぐらい忘れているので、とてもおもしろく見られた。だがしかし、おもしろいおもしろくない以前に「きゃー博士ー」という状態なので、なんとも公正な判断が下せないのであった。

• またやられたので、布団は捨てました。カーテンも捨てたし枕も捨てた。こう書くといかにもやばげに切れたみたいだが、カーテンは模様替えの範囲内であって、枕はソファーベッドにしてからめっきり使ってなかったので匂うし捨てた。でも、今朝、布団に再度やられたときに切れたのは事実。

• 猫を洗ってちょっと溜飲を下げる（←最悪）。でも、でっかいひっかき傷を足にいくつも残されたので、おあいこというものだろう。

• そう、またちょびっと模様替えをしたんである。押入が復活。本当は、押入ダンスを入れるぞ、という野望があってふすまをはずしていたんだけれど、片付かないので見えなくすることにしたのだ。押入を開けると雪崩のごとくモノが落ちてくるという、まるでマンガのような。

本日購入：『異邦人』1600『＄ゴーストハント・６』390『＄３人で愛しあいましょ？・３』390『＃MOE』760

• 猫と暮らしていると堕落するのは簡単だ。

• ここ一週間ぐらい、おなかが三食きちんと減る。そうはいっても朝は食べられないが、とてもおなかがすく。１日２日それはたまにあったけど、珍しいことだ。だが、食糧はあまり用意していないので、お弁当がどんどん貧相になっていく。明日はおかずが茶色一色。

• 本日読了：『QED 東照宮の怨』
  ミステリ部分がちょっと無理があったかな〜という気がしないでもない。でもいつのまにやら崇のファンになってしまっているようなので、蘊蓄を聞いているだけでわりと幸せ。意外と表情が豊かだし奈々にも優しいのだが、どこか京介とイメージがダブるので、いつも不機嫌とか無愛想とかそういうイメージがつきまとう。絵に関してももっと謎があるかと思ったわ。

• ＤＶＤ見てて、ふと。救いがなくても生きてられるようになったのっていつからだっただろう？　それは何となしさびしいことのような。

• 本日読了：『QED 六歌仙の暗号』
  百人一首よりわかりやすかった！　誰もが不気味と思ったことが一度はある七福神の謎と六歌仙と絡めて、それに殺人事件も繋げて、破綻していないのはすごいです。これだけ込み入った内容をわかりやすく説明できるのはかなりなものでしょう。飽きそうな議論は事件の流れの方と交互に出したりして、分散させるようにしてるし。謎自体もわくわくします。このわくわくが好きで読んでます。奈々のことを笑えません。

• 本日読了２：『QED ベイカー街の問題』
  いまさら気付いたけど、このシリーズは「ダイイング・メッセージ」を解くシリーズでもあるんですね。うってかわってこちらはそれなりに知識がある分野。とっつきやすいです。目次を見た時点でニヤリとしてしまいます。惨殺、なんて背表紙には書いてあるけど、昨今の傾向から見たら可愛いものです。ホームズが前期と後期では人が違っているように性質が違う、というのはよくある命題だけど、この説も楽しくていいですね。遊びの論理は少々飛躍がある方が面白いし、その方がワトスンの気持ちを慮るにもぐっとくるものがあるしね。

• 皆シャー元国王って書いてる。じゃあ普通名詞が固有名詞になったのかなあ。ペルシャ史とかの頃だからなあ、その昔調べたの。でも個人的にはどうしてもルビ付けで読んでしまうのでシャー元シャーと何だか滑稽なのであった。

• ちょっと残業して帰り際、傘立てから自分の傘を取ったら、残りはすべて白いビニール傘ばかりになった。残業する人と残業しない人の違いがわかったような気がした。

• ９月の食費。30524円。飲み会5500含む。本代34256円。食費、思ったよりいったね。こうしてみると、あめ105円、っていう出費がむちゃくちゃ多い。たいへんなので家計簿つけはもうやめます。

• 本日読了：『QED 百人一首の呪』
  それを見て感動できるとはもう類友カップルになるしかないだろう、奈々さん。という感じだ。百人一首の謎を解く、というのは惹かれるが、さてこの話を実際に淡々と聞いて飽きないでいられるかどうかはまた別だ。私は古典・詩句苦手の人だったしね。ふっとばして読んだので、わくわく感を半分も味わってないのかもしれない。百人一首とミステリのつながりは無理なくていいと思う。ちょっと詰め込みすぎって気もするが。

• 出かけた。途端に雨が降ってきた。雨に愛される女。

• 電車吊り広告のアフガン情勢の見出しで「シャー国王」というのがあった。たぶん、あれは間違い。あの近辺でシャーは国王にルビを振るべき単語だろう、確か。こーゆーとこ一つ取ってみるにも、何かうさんくさい記事が多いのう。

• 買っちゃったよ。新星堂にあってさ。新星堂は2000円換算のスタンプ満タンカードを持っていてしまったのだ。今見ている。ヲタクっ気が満々だわ。荒俣宏の喋り長〜い（笑）。音楽が不思議空間を作るべく凝っている。突然耳の後ろで聞こえたりする。ただのテレビのスピーカーなのに。趣味的作りだな、ホントに。晴明の話より陰陽道の話が中心だ。京極のナレーションが京極の色が出過ぎって感じがする。それの何がダメって「嘘をつかれている」って気がするところかな（笑）。ああ、小松先生まで妖怪グループに。素人学者じゃないと思っていたのに。なんかすごいこと言ってる。「わら人形に釘を打ってスカっとするならそれはそれでいいことだし」いいのか。

  おまけの京極の対談、滝の音がうるさい（笑）！

• 腰痛い……。

本日購入：『QEDシリーズ４冊』920/980/800/840『＄死神探偵と憂鬱温泉』520『＄田園少年』600『＄ちょびっツ・３』505『＄朱色の研究』520