『さくら日和』 | さくらももこ | 集英社(単行本) |
いつもながらに巧いのだが、今回はどうもはまりこめなかった。著者に「読者との生 活環境の乖離に対する自覚の欠如」を感じることが原因の一つかもしれない。これま で読んだものの中では、著者は充分にその乖離を自覚した上で注意しながら書いてい たように思う。今回はその箍が少し緩んでいたのではないだろうか。感情の共有が大 事なエッセイとしては致命的とも言えるかと思う。残念。さて次作は…期待と不安。 | ||
オススメ度:なし 推薦者:にひら |
この本、検索かけても見つかりません……どんな本?
『うそ』 | 奥儀まや | 東栄 |
題名で引かれ,呼んでみると,これが何となんと、めちゃくちゃオモチロカッタ。 みんなもよんでみちぇね! | ||
オススメ度:対抗 推薦者:まみ |
宮氏さん、タイトルが文字化けして読めませんでした。連絡おねがいします〜。
『ブギーポップ』 | 上遠野浩平 | 電撃文庫 |
驚いた。正直。読んでいて熱くなった。暗く淀んだ現代の私達を忠実に再現しているよ うな気がした。若いから故の悩み、そして考え、何処をとっても、「ああ。成る程ね。」 と感嘆させられた。人間が簡単に変質しそして死ぬ、そんな中最後まで戦い抜いた彼ら を読んでいて涙が流れてきた。 | ||
オススメ度:本命 推薦者:宮氏 佐久耶 |
『シェアウェア-もうひとつの経済システム-』 | 金子郁容監修、宮垣元+佐々木裕一著 | NTT出版(ハードカバー) |
21人の著名シェアウェア作者へのインタビューを集めた本。著者側が予め用意したキ ーワード「つながり」「プロセスのシェア(共有)」「ボランタリー(自発的)」「サポ ート」にあてはめて書かれている、まるごと一冊それだけ、という嫌いはある。が、 なかなか啓発的でもあった。私は個人的に「Webサイトの運営」に引き付けて読み(シ ェアウェアの在り方とWebサイト運営は結構似ている!)、その意味で興味深かった。 | ||
オススメ度:大穴 推薦者:にひら |
『母と神童 -五嶋 節物語』 | 奥田昭則 | 小学館(ハードカバー) |
天才少女と呼ばれた世界的ヴァイオリニスト(以下Vn)五嶋みどり、現在神童の呼び声 高い五嶋龍(Vn)の母・五嶋節の一代記。本人も元Vnの名手、今は恐るべき教育ママ、 と書くと何とも嫌味ったらしいが実は波瀾万丈の半生であったことが分かる。面白く 読めるがVn以外何も出来ない女性みどりの実像を見ると・・・。私の読後感「天才が 努力して天才たりうる。天才が努力を怠る、秀才が努力する、何れも天才に遠し」。 | ||
オススメ度:大穴 推薦者:にひら |